仮想通貨取引所最大手のバイナンス(Bianance)は、日本の仮想通貨取引所として金融庁に登録されているサクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)を買収した。これによりバイナンスはBinance.comで提供していたグローバル仮想通貨取引所から、国内規制を準拠したバイナンスジャパンの発足となる。
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バイナンスついに日本進出
仮想通貨最大手取引所のバイナンス(Binance)のCEO、チャンポン・ジャオ氏(Changpeng Zhao)氏は29日、日本国内で仮想通貨交換業のライセンスを有するサクラエクスチェンジビットコイン(SEBC)を買収したと発表。
これに伴いバイナンスグローバルであるBinance.comでの新規日本人ユーザーの登録を11月30日日本時間17時付けで停止すると発表している。またバイナンスによると既存のバイナンスに登録している日本人ユーザーは影響を受けないとしている。
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— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) November 30, 2022
バイナンスジャパンの上場銘柄
バイナンスグローバルと異なり、バイナンスジャパンではサクラエクスチェンジビットコインが提供する11の取引ペアを上場するとしている。
対象の仮想通貨ペアは
BTC/JPY
ETH/JPY
BCH/JPY
XRP/JPY
LTC/JPY
ETC/PY
XEM/JPY
MONA/JPY
ADA/JPY
XYM/JPY
COT/JPY
となっている。
バイナンスがローンチしたバイナンスチェーン(BNB)は現状で上場されていないが、サクラエクスチェンジビットコインの取り扱いペアを継続していることから、今後BNB上場を目指すと見られるだろう。
既存のバイナンスユーザーへの影響は?
現時点ではレンディングとなるバイナンスアーン(Binance Earn)やイーサリアムのステーキング、先物取引などのプロダクトを継続して使用できるとしている。ハッキングされた仮想通貨取引所のコイン(Quoine)が破産したFTXグループに買収されたとき、ある程度の期間をおいてFTXグローバルに登録されていたユーザーはデータがFTXジャパンに移管された。
つまりバイナンスにおいても数ヶ月の移行期間を経て、バイナンスグローバルユーザーのデータがバイナンスジャパンに移管されることになると推測される。日本では仮想通貨の自主規制団体が個人投資家はレバレッジを2倍としており、バイナンスの提供するマージン取引の最大125倍のレバレッジを使用できなくなるということになる。
だがバイナンスチェーンで提供するBNBの上場を図ると見られ、新しいサービスが認められる可能性も考えられることからマイナス面以外にも利便性は向上すると見られるだろう。
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