【墨汁速報】最大手仮想通貨レンディング「ブロックファイ」破産 FTX破綻の連鎖倒産が起きる

仮想通貨最大手レンディングのブロックファイ(BlockFi)が再建を目指すチャプター11の破産処理を開始すると発表。同社は破産した仮想通貨取引所最大手の1つであったFTXグループから運転資金を獲得しており、FTX破産発表の前日に出金を停止していた。

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最大手仮想通貨レンディング「ブロックファイ破産」

ウィンクルボス兄弟のジェミニ(Gemini)が出資してスタートした仮想通貨レンディング企業最大手のブロックファイ(BlockFi)は米国時間28日付で米連邦破産法11条ことチャプター11の申請をしたことを発表、破産が確定となり再建を目指すことになる。

同社はFTXグループが破産を発表する前日に出金を停止しており、約3週間にわたって詳細を公開していなかった。

同社アドバイザーでバークリーリサーチグループのマーク・レンジ(Mark Renzi)氏は、「ブロックファイは仮想通貨産業を積極的に形成し、業界を成長させるために取り組んできた。クライアントと出資者にとってベストな状況となるように透明性のあるプロセス(チャプター11)を行う」と述べている。

またブロックファイのマネジメントチームは事前にFTXグループの破産申請を知ってか、出金停止というクライアントと同社を守るためのアクションを取ったとしている。

ブロックファイ債権者は10万人超え

既に破産しているセルシウスやボイジャーデジタルのような大手と異なり、ブロックファイは仮想通貨レンディング企業としての多額の資金を調達しており、最大手レンディング企業として知られていた。破産申請された書類によると、推定される債権者数は10万ユーザー超え、負債は約10億~100億ドル、保有資産も同様に10億から100億ドルつまり日本円にして1387億円から1.387兆円とされている。

出典:BlockFi

ブロックファイは売買を提供するブロックファイトレーディングや金利を付与しないウォレットを提供するブロックファイウォレットなどの9社を有しており、下記すべてがこの破産処理に含まれることになる。

BlockFi Inc.
BlockFi Trading LLC
BlockFi Lending LLC
BlockFi Wallet LLC
BlockFi Ventures LLC
BlockFi International Ltd.
BlockFi Investment Products LLC
BlockFi Services, Inc.
BlockFi Lending II LLC

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ブロックファイの債権者

ブロックファイのトップ債権者は「Ankura Trust Company」となっとており、7.29億ドル(1011億円)で破産したFTXグループの米国法人であるFTX USに当たる「West Realm Shires Inc」からは2.75億ドルの借り入れとなっており、FTX破産処理時に公開されていたFTTによる資金提供であるとみられる。

これらの借り入れとは別にクライアント、つまり一般または企業ユーザーのトップ債権者は4856万ドル(約67.3億円)となっており、ブロックファイの破産によるさらなる連鎖倒産の可能性も浮上している。

また同社は2021年末から米国証券取引委員会(SEC)と金利付与の「ブロックファイインタレストアカウント=BIA」が違法であるとして1億ドルの罰金支払いで和解していた。トップ債権者の4位にこのSECが入っており、罰金の約30%に当たる3,000万ドルが未払い状態であることが明記されている。

この一連の流れは仮想通貨ヘッジファンド、スリーアローズキャピタル(Three Arrows Capital=3AC)の破産から始まっており、ブロックファイの巨額損失からFTXからの資金調達、FTXグループ破産からのブロックファイ破産と半年かけて連鎖倒産が続いていることになる。

最大手ブローカレッジの「ジェネシス」も破産の危機に瀕しており、連鎖倒産の流れは続く可能性がある点に注意が必要だ。

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