ツイッターへの投資を足掛かりに躍進を目論むバイナンス

暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンス(Binance)のCSO(最高戦略責任者)であるパトリック・ヒルマン(Patrick Hillman)氏は、ツイッターをWeb3計画の仮想環境(sandbox)として使用する可能性があることを明らかにしました。もしバイナンスがこれに成功すると、BNBトークンが大躍進を遂げるかもしれません。

ツイッター買収に同調するバイナンス

イーロン・マスク(Elon Musk)氏がツイッター社を買収したのに続いて、バイナンスも同社に5億ドル(約740億円)の投資を行いました。コインデスク(CoinDesk)のインタビューに対してヒルマン氏は、世界最大の取引高を誇る仮想通貨取引所として、バイナンスはツイッターの成長と革新で重要な役割を演じたいと述べています。

バイナンスがまず着手するのは、ツイッターが直面している問題を、Web3を活用して解決することです。その1つとしてツイッターのボット(bots)に関する問題を、NFTユーザー認証により解決することを挙げています。

自動ツイート・ツールのボットはツイッターにとって深刻な問題で、マスク氏がツイッター社の買収を一時見送った理由もこのボットにあります。マスク氏はこの問題の解決策として、ツイッターのユーザーがの青い認証バッジをオンにする場合、8ドル(約1,180円)の月額使用料がかかる仕組みを導入するとしています。

BNBトークンが100倍になる可能性も

ツイッターの買収劇はBNBトークンに対して強気に作用しました。BNBの時価総額は540億ドル(約7兆9,900億円)以上で、マーケットでは第4位に位置しています。

今後もしもBNBトークンがツイッターの決済通貨として認められたら、その価格は一気に100倍に跳ね上がるかもしれません。バイナンスがBNB、ドージコイン(DOGE)、マスクネットワーク(MASK)から成る「ブルーバード・インデックス」をローンチして以来、これら3種類のトークンがツイッターの決済通貨になるという憶測も飛び交っています。

ツイッター関連以外でも、バイナンスは価格上昇につながる潜在的な可能性を持っています。その1つは、ユーザーがBNBで決済を行う場合、取引手数料をディスカウントする機能が追加されたことです。さらにバイナンスは世界的な事業拡大を続けているため、BNB価格が高騰する可能性はあるのかもしれません。

参考
Binance Wants to Use Twitter as its Web3 Bridgehead – BNB Coin Can 100x

【こんな記事も読まれています】
2032年までにNFTの復活でコレクション・マ-ケットは1兆ドル規模に成長
【墨汁速報】香港規制当局ビットコインETF承認の可能性を示唆 規制緩和の公開専門協議会を発足
メタバースプロジェクト取引高80%減少もNFT販売数は微減、ダップレーダーがレポート発表

おすすめの記事
【墨汁速報】ナスダック「次の仮想通貨今後のバブルは機関投資家の流入」 仮想通貨カストディ参入へ
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】ナスダック「次の仮想通貨今後のバブルは機関投資家の流入」 仮想通貨カストディ参入へ
ナスダック(Nasdaq Inc.)は機関投資家向けにビットコインとイーサリアムのカストディサービスを提供するという。ナスダックでは2021年12月にSECによって承認されたヴァルキリー(Valkyrie)のビットコイン先物ETFを上場しており、カストディサービスの提供は仮想通貨業界への参入の大きな1歩となる。
【墨汁速報】バイナンスCEO「保有の全FTXトークン(FTT)を売却」と発表 アラメダの財務状況リークで
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】バイナンスCEO「保有の全FTXトークン(FTT)を売却」と発表 アラメダの財務状況リークで
仮想通貨最大手取引所「バイナンス」のCEO、チャンポン・ジャオ氏(CZ)は同社が保有しているFTXが発行するFTT(FTXトークン)を全て売却すると発表。FTXのCEOの別会社アラメダリサーチ(Alameda Research)の賛否両論ある財務状況がリークされたことを理由としている。