NFT売上でカーボンクレジットを購入、大手マイニングプールが報告

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NFT売上でカーボンクレジットを購入、大手マイニングプールが報告

2021年5月にビットコインマイニングプール大手のF2Poolは8周年を記念して、有名なイラストレーターであるミサン氏(Mr.Misang)のNFTアートの特別記念オークションを開催しました。F2Poolはビットコイン(BTC)の大手マイニングプールで、ビットコインの他にビットコインキャッシュ(BCH)・イーサリアム(ETH)・イーサリアムクラシック(ETC)・モネロ(XMR)などをはじめとした、計11通貨のマイニングプールを運営しています。

関連記事:マイニングプール大手のF2Poolが8周年記念にNFTオークションを開催!収益の一部はカーボンクレジット購入に充当

NFTアート作品はNFTマーケットプラットフォームのスーパーレア(SuperRare)で8日間オークションにかけられ、今回の販売は合計88ETHで終了し、売上の半分はアーティストへ、残りの半分はF2Poolが受け取り、カーボンクレジットの購入に充てられました。

今回は熱が高まるNFTと環境問題への取組みをコラボレーションさせて行ったF2Poolからの結果報告を元にどのような取組みが行われているのか解説します。

環境問題に特化したブロックチェーンプロジェクト

Stakefish Midorichan

カーボンクレジットの購入方法は国によって異なります。日本国内ではJクレジット、グリーン電力証明書、非化石証明書が存在し、これらを環境問題に取組む企業などが購入することによってカーボン・オフセットなどに利用されています。

F2Poolの今回の取組みでは環境問題に特化したブロックチェーンプロジェクトの「
Regen Network」と「Creol/Offsetra」を通じて調達しています。

下記の説明の中で出てくるカーボンクレジットの調達元プロジェクトに出てくるREDD(レッド)とは「Reducing Emissions from Deforestation and Forest Degradation in Developing Countries(開発途上国における森林減少・劣化などによる温室効果ガス排出量の削減)」を略したもので、開発途上国における森林減少に経済的なインセンティブを与えて、排出削減を促進させようという国際的な取り組みです。

Regen Network(リジェン・ネットワーク)

Regenは環境問題に対するソリューションをブロックチェーンを通じて提供しようとするプロジェクトです。ブロックチェーン自体は、CosmosSDKで構築されており、2021年4月にメインネットローンチしました。

環境問題に取り組む人々はプロジェクトを登録して、現状や取組みの成果を報告します。企業などはこのプラットフォームを介してカーボンクレジットを購入することができます。今回F2PoolはこのRegen Networkに登録して活動を行っているケニアのルキンガ・サンクチュアリのカシガウ・コリドー・フェーズ1から18ETH相当のカーボン・クレジットを調達しました。

■Regen Network:https://www.regen.network/
■ケニアのプロジェクト:The Kasigau Corridor REDD Project/

Creol(クレオール)

ブロックチェーン上でのカーボンクレジットを提供しており、専門家の意見や調達先の詳細、カーボンオフセット、CO2削減、トラッキングのソリューションを組織です。CreolチームはOffsetraと協力して、ブラジルのREDDプロジェクトから調達された7,200VCU(検証済みカーボンユニット)を購入しました。

このREDDプロジェクトは、ある森林伐採計画によってペルーのマドレ・デ・ディオス地域の環境劣化の低減や森林の保全を促進するもので、カーボンフットプリント削減の取り組みの中でも特に重要なものです。

ペルーのマドレ・デ・ディオスにあるナッツ農園は、ポリゴンネットワークでトラッキングされています。VCU シリアルナンバー:9627-112859535-112866734-VCS-VCU-263-VER-PE-14-868-01012013-3122014-0

■Creol:https://www.creol.io/
■Offsetra:https://offsetra.com/
■ブラジルのプロジェクト:The REDD Project in Brazil Nut Concessions in Madre de Dios, Peru

ビットコイン(BTC)マイニングプールの考え

Stakefish Midorichan
ビットコインは大きなイノベーションですが、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)によってネットワークが維持されているためマイナーが大量の電力を消費します。

理想を言えば全てのマイナー、ノード運用者、マイニングプールなどが、進んで再生可能エネルギーを使用すればよいのですが、そうするべきだと声高に叫ぶだけでは解決の見込みは薄く、また他の参加者に何かを強制することはPoWの思想に反するものであるかもしれません。では、私たちはエネルギー消費の問題にどのように対処すればよいのでしょうか?

F2Poolは今回のNFTの取組みに加えてワーキンググループを発足させており、そこでは再生可能エネルギーの利用を促すインセンティブ作りについて議論が交わされています。

ビットコインのPoWでは、マイナーはビットコインのトランザクションを束ね、エネルギーを費やして(計算競争をして)有効なブロックを作成し、無効なブロック(ビットコインのルールに違反した悪意のあるブロックの可能性があるもの)を拒否し、ビットコインが今日も安心して取引できる状態を保つことで報酬を得ています。

マイナーが、ビットコインを支えるためだけにボランティアでマイニングを行うというのであれば立派なことですが、ほとんどのマイナーは、マイニング報酬の獲得が一番の目的でしょう。これはビットコインネットワークのシステムルールを守るという善行から報酬を得ることであり、そこから得られる副次的な効果としてビットコインの安定的な稼働があります。

インセンティブがビットコインを支え、善行を促してきたのであれば、それをCo2排出量の問題も応用し、カーボンオフセットやグリーンマイニングとラベル付けし、善行にインセンティブを与えられれば効果的です。どのような設計が議論されているかは、今後ワーキンググループからライトペーパーを発表する予定です。

参照:F2Pool’s Commitment to Sustainability

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