【墨汁速報】イーサリアムPoS移行のETH1とETH2のマージがEIP-3675として開発者会議で議論

イーサリアムのマイニングを廃止し、完全にPoS(プルーフ・オブ・ステーク)に移行するETH1とETH2のマージ(統合)がEIP-3675として提案された。イーサリアムのPoS完全移行は今年末から来年の初旬にかけて予定されている。

EIP-3675 ETH1とETH2のマージ

EIPとはイーサリアム改善提案(Ethereum Improvement Proposal)の略で、イーサリアムに実際に実装する変更を提案する正式な形式だ。EIP-3675はPoSへの完全移行である通称「ETH1とETH2のマージ」の仕様を定義するというもので、ETH2のマージを実装することが決定してから提案される初のEIPとなっている。

EIP-3675については24日に行われたイーサリアムコアデベロッパー会議 #118にて話し合いが行われている。

ETH2マージ実装のタイミング

EIP-3675で最も注目すべきは、ETH2のマージを実装するタイミングだ。ETH2のマージは現在のマイニングを必要とするPoW(プルーフ・オブ・ワーク)からイーサリアムのPoSであるCasper FFGへと完全移行するため、通常のハードフォークと異なる。

ETH2マージでは、本来利用する特定のブロック高ではなく合計のデフィカルティ(難易度)を利用するという提案がイーサリアム2.0リサーチャーによってされている。現在の実装方法では、クライアント側のアップデートと実際に移行タイミングが異なる可能性があり、2週間の期間を設ける必要がある。

一方で合計のディフィカルティで行なう場合、移行タイミングを予測しやすいという利点があることから、新しい実装タイミングとして提案されている。

合計ディフィカルティ実装での技術的問題

一方でこの合計ディフィカルティでのET2マージは技術上の賛否両論がある。ここでの問題はブロックストラクチャの問題や、無効なステートでのブロックとBeacon Chain上のファイナリティなどの問題がコアデベロッパー会議であげられており、今後のETH2マージ会議でEIP-3675としてより深い議論が必要になるだろう。

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