【墨汁速報】推定仮想通貨被害141億円 創設者失踪のマルチチェーン(MULTI)ハッキング被害か

サービスを一部提供できないとしていたイーサリアムやロールアップなどのL2、EVM経済圏間のブリッジを提供するマルチチェーン(Multichain=元Anyswap)は意図しない送金が発生したと発表。

ハッキング被害にあったとみられイーサリアム上のファントムブリッジ(Fantom Bridge)やポルカドット(Polkadot)のムーンリバー(Moonriver Bridge)、ドージチェーン(Dogechain bridge)コントラクトから各ステーブルコインやWBTC、WETHなどが盗まれ現在判明している推定被害141億円超えと見られる。同仮想通貨(暗号資産)ブリッジプロジェクトは多くのトラブルを抱えていたことでも知られている。

関連記事:【墨汁速報】揺らぐバイナンス帝国 米司法省のCEOに対する捜査により役員が3名辞任=リーク

トラブル抱える「マルチチェーン(MULTI)」がハッキング被害

イーサリアム及びファントム(Fantom)やBSC(バイナンス・スマート・チェーン)などのEVM経済圏、アービトラムやオプティミズムなどのL2ブリッジを提供するマルチチェーン(Multichain)が「意図しない送金が行われ、現在チームが原因を捜査している」と発表。

「マルチチェーン(MULTI)」では2023年5月25日に一部のイーサリアムなどから別のブロックチェーンへ送金する「クロスチェーンブリッジ」が不可抗力で提供できないと発表しており、再開後に凍結されている仮想通貨は自動で送金されるとトラブルについて釈明。さらにサービス凍結が継続する中で創設者でありCEOのZhaojun氏と連絡がつかないことにより、マイナーブロックチェーンであるKekchainやPublicMintなどを含む11チェーンのサービス停止をしていたことでも知られている。

関連記事:【墨汁速報】約700億円の仮想通貨がリスク下に トロン(TRX)が致命的脆弱性の修正を公開

推定ハッキング被害額は141億円超え

「マルチチェーン」のハッキングは筆者が分析したところ7月7日9:19AM現在約9789万ドル、日本円にして現在のレートで約141億円に相当すると見られている。現状ハッカーは5つのイーサリアムアドレスをハッキングに使用したと見られ、ファントムブリッジのハッキング被害は

ドルコイン:3013万USDC

イーサリアム:7214WETH

ビットコイン:1023WBTC

ダイ(メーカーダオ):417万DAI

ユニデックス:91万UNIDX

チェーンリンク:49万LINK

ウートレード:967万WOO

テザードル:149万USDT

カーブダオ:136万CRV

ヤーンファイナンス:134YFI

トゥルードル:50.2万TUSD

となっている。

またポルカドットのパラチェーンであるムーンリバーの「マルチチェーン・ムーンリバーブリッジ(Moonriver)」とドージチェーンの「マルチチェーン・ドージチェーンブリッジ(Dogechain bridge)」での被害は、

549万USDC

104万USDT

78万DAI

6.12WBTC

とみられる。

*現在速報のため追記中。最新の更新は@bokujyuumaiよりお知らせします。

関連記事:【墨汁速報】顧客資産100億円以上使い込み発覚 仮想通貨カストディ「プライムトラスト」が破綻

▼仮想通貨(暗号資産)の仕組みや技術、規制の市場影響を勉強するなら「墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界」!他では見ることができないより詳しい内容を投資家向けにわかりやすく解説

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事
【墨汁速報】バイナンスの「買収撤回によりFTX破産」の可能性浮上 米司法省もFTX事件の調査を開始
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】バイナンスの「買収撤回によりFTX破産」の可能性浮上 米司法省もFTX事件の調査を開始
バイナンスがFTXの買収を断念する可能性が高いというリーク後、正式にFTXの買収を断念することを発表。さらにWSJの報道によると米国証券取引委員会(SEC)と米国先物取引委員会(CFTC)によるFTXの顧客資産使い込みやレンディングの調査に米国司法省が加わるという。