イーサリアムはステーキングしていた32ETH及びステーキング報酬のETHを引き出すことが可能となる大型アップデート「シャペラ(上海)」の実装が日本時間13日無事行われた。イーサリアムのステーキングは約2年間の時を経て引出しできるようになり、12000件を超えるバリデータからの引出し申請が行われている。
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イーサリアムシャペラアップデート完了
イーサリアムは待望の大型アップデート「シャペラ(Shapella)」を無事実装完了し、ステーキングされていたETHと新規報酬として発行されたETHの引き出し処理が正常に行われている。
イーサリアムネットワークに携わっているバリデータの参加率は99.4%から2.6%下落して96.8%となっているものの、おおむね良好だ。この背景にはコンセンサスレイヤー(CL)クライアントの「ライトハウス(Lighthouse)」がシャペラアップデート後にCPUの高負荷が報告されており、一時修正となるホットフィックスが公開されていることなどが原因と見られる。
現在の参加率であればイーサリアムネットワークは問題なく稼働を継続することができ、アップデートされたエポック(スロット期間)も無事ファイナライズされて確定したため大きな問題はない。各自バリデータは問題なくアテステーション及びブロック提案(生成)ができているかを確認しておく必要があるだろう。
12000件を超えるETH引出し
今回のシャペラアップデートでは今までロックされていた約1800万ETH及びバリデータのステーキング報酬の引出しが可能となる。バリデータによるETH引出し申請はシャペラアップデート後に急激に増加しており、事前にSEC(米国証券取引委員会)に「ステーキングサービスが証券に当たる」として訴えられていた米仮想通貨取引所のクラーケンによるものが大半だった。
だが現在は個人でステーキングしているバリデータのETH引出しが約53%と急増しており、現在は12186アカウントの引出し申請が行われている。
ETH速報:ShapellaアップデートによりステーキングされていたETHの引出し申請が12186バリデータに増加しさらに加速中。KrakenのSEC訴訟のステーキングサービス終了による引出しだけでなくExitの約53%がソロバリデータとなる#イーサリアム #仮想通貨 #Ethereum #ステーキング #DeFi #stETH #Lido pic.twitter.com/oUs2fOdWQd
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) April 13, 2023
この出金処理はバリデータ数によって特定期間内で行えるバリデータ数に上限が設定されており、即座に全てのETH引出し処理が行われるわけではない。一方でクラーケンは米国ユーザーの全てのETH引出しを行うため、アップデート後2−3ヶ月は混雑することが予測できるだろう。
また事前の市場予測では大半がクラーケンによる引出しと見られていたものの、実際のバリデータ引出しは半々となっているということになる。ETH価格は現状1900ドルで安定しており、今後の市場動向に注意が必要だ。
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