【墨汁速報】顧客資産1200億円以上を使い込み 韓国仮想通貨レンディングの元CEOを逮捕

破産した韓国の仮想通貨(暗号資産)レンディング企業「ハル・インベスト(Haru Invest)」のCEO及び経営陣が顧客資産の使い込みで逮捕された。ハル・インベストは最大年利12%を謳う高金利仮想通貨レンディングであり、2023年6月に出金を停止し、同年7月に事実上の破綻となっていた。

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韓国当局がハル・インベストの元CEOを逮捕

韓国の検察当局は2月5日、高金利仮想通貨(暗号資産)レンディングのハル・インベスト(Haru Invest)の元CEOと経営陣を逮捕、拘束したと発表した。ソウル検察庁によると、元CEOを含む経営陣3人は16,000ユーザーの仮想通貨資産である8.26億ドル(約1,226億円)を使い込んだという。

ハル・インベストは「リスクフリーな分散投資技術」という偽の広告により多くの個人仮想通貨投資家の資金を集め、最大12%という高金利を謳っていた。

同社は2023年6月にプラットフォームからの仮想通貨出金を停止、理由として「一つのサービスパートナーの問題」としていた。

破産原因は連鎖倒産か使い込みか?

韓国当局は2023年6月14日の出金停止によりハル・インベストと提携をしていたデリオ(Delio)の調査を開始、両社ともに同日に突如、入金及び出金の停止をしていた。

またハル・インベストは同日に委託事業社であるB&SホールディングスがFTX破産により2.6億ドル(386億円)の損失を隠していたとして刑事告訴している。これに対して韓国当局はB&Sの大株主であるばBangと呼ばれている個人に対し、逮捕状を発行していた。

同様の最大手仮想通貨レンディングだったセルシウス(Celsius)の元CEOも逮捕されており、顧客資産を預かることが仕事であるカストディなども使い込みで100億円以上の損害を出していることでも知られている。結果的にFTXの破産でこれらのサービスの化けの皮が剥がれたと言えるだろう。

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