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イーサリアム(ETH)

イーサリアムとは?

仮想通貨と聞けば誰しもがまずビットコインを思い浮かべるでしょう。その次に?と聞くとすれば時価総額が2位でほぼ全ての取引所が上場している「イーサリアム」と誰もが思い浮かべます。では、イーサリアムとはそもそも何なのでしょうか?「スマートコントラクトがすごい?」や「ビットコインの覇権を奪い主軸通貨になる?」、「Dappsのプラットフォーム?」どれも漠然としており不明瞭です。

イーサリアムはワールドコンピュータ

イーサリアムとは、ネットワーク内の通貨Etherを使用することで誰もがそのネットワークの計算力を使用することができ、改ざんが事実上不可能であるブロックチェーンの特性を利用したP2Pネットワーク上に存在する「ワールドコンピュータ」を目指しており、現在もβ版として開発中です。

イーサリアムといえばスマートコントラクトなのか?

これには正しくもあり間違えであるとも言えます。スマートコントラクトの歴史は古く、暗号学者のNick Szabo氏により1994年により提唱。イーサリアムをはじめとするブロックチェーンの特性を活かした分散型プロトコルに多く実装されています。
ビットコインも同様でブロックチェーン上に展開できるスマートコントラクトとしてマルチシグアカウントや、ペイメントチャンネル、ライトニングネットワークに使用されているTimelockなどがあります。また2014年にはリップルラボのCodiusなども同様にスマートコントラクトを実装しようと試みていました(2015年に中止)。この様にスマートコントラクトはイーサリアム特有のものではないということがわかります。

イーサリアムはスマートコントラクトに適している

チューリング不完全なスクリプト言語により簡易なスマートコントラクトを使用できるビットコインに対し、イーサリアムはチューリング完全であるためより自由度の高く複雑なプログラミングが可能であり、スマートコントラクトを実行するのに適していると言えるでしょう。ビットコインではサイドチェーンプロジェクト(例:RSK)により、より自由度の高いスマートコントラクトを今後使用することができる様になりますが、あくまでイーサリアムライクなものとなります。

またビットコインの単位に発明者の名前であるSatoshiが使用される様に、Szabo氏の功績を称えイーサリアムにもSzaboという単位で使用されています。

1Ether = 1,000,000,000,000,000,000wei
1Szabo = 1,000,000,000,000wei

ワールドコンピュータの構築

ではイーサリアムはワールドコンピュータをどのように構築するのでしょうか?まずは普段使用しているコンピュータを思い浮かべると複雑な処理を行うCPUや並列演算処理の得意なGPU、WordやExcelなどの文章作成などに最適なソフトウェア、写真や動画、文章を保存するHDDやSDDといったもので構成されています。簡単にイーサリアムで例えると

・CPU・GPU = ネットワーク全体の計算力とEVM
・Word・Excel = Dapps(非中央集権アプリ)
・HDD・SSD = SwarmやIFPSなどの分散ストレージ

と例えることができるでしょう。つまり「Dappsのプラットフォーム」という抽象的な表現ではなく、イーサリアムとイーサリアムブロックチェーン上に展開されるDappsやサイドチェーンのPlasma、Grid+、オフチェーンのライデンネットワークなどを含めたエコシステム全体でネットワーク上の仮想のコンピュータである“ワールドコンピュータ”を構築します。

スケーラビリティはビットコインよりもシビア

スケーラビリティとは増える需要に対して対応できる能力を表します。ビットコインはブロック伝達問題によりセキュリティを確保するため1MBというブロックサイズを継続しています。限られたブロックサイズによりスケーラビリティ問題に直面しており秒間のトランザクション(以下TPSとする)は5~7TPSとなっており、ライトニングネットワークなどのオフチェーン解決方法を模索しています。

対してイーサリアムはスマートコントラクトを素早く実行するため約15秒というブロック生成時間を簡易GHOSTプロトコルにより可能にしており、ビットコインの約3倍となる15TPSと言われています。 大型アップデートのセレニティで完成したワールドコンピュータとして今後更にイーサリアムエコシステムが拡大していくことを考慮すると15TPSでは話にならないでしょう。

イーサリアムはPoSのCasper移行による安定したセキュリティとサイドチェーン、オフチェーンプロジェクトを駆使して最終的にVISAの約5倍となる10,000TPSを目指しており、ワールドコンピュータとしてのスケーラビリティは必須条件となっています。安全な決済手段やデジタルゴールドとしてのビットコインとは違い、スケーラビリティ問題によりシビアなのはコンセプト上イーサリアムとなることがわかります。
(解説:墨汁うまい|Twitter:@bokujyuumai

イーサリアム(ETH) 相場チャート


イーサリアム リアルタイムレートへ
通貨単位:ETH
公開日:2015年7月
上限:なし
システム:PoW/PoS

イーサリアム(ETH)の記事一覧
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【墨汁速報】ビットコイン売買への影響は? 米Coinbase バークレイズ銀行と...

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韓国最大手の電子製品メーカー サムスン(Samsung)は、イーサリアムなどに代表されるブロックチェーン上のアプリケーション”DApps”を開発するSDKのβ版(ソフトウェア開発キット)を公開。詳細を紹介します。
【墨汁速報】仮想通貨・ブロックチェーンニュース

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イーサリアム2.0(セレニティ)の開発、そして今後どのように変わるのか?

イーサリアム2.0(セレニティ)の開発と今後どのように変わるのか?

フェイズ0のローンチが2020年1月を予定しているイーサリアム2.0(セレニティ)の開発と今後、そしてイーサリアム1.xとイーサリアム2.0の関係について、墨汁うまいさんにできるだけ分かりやすく解説していただきました。
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イーサリアム(ETH)のマイニング報酬による市場価値への影響と今後の方針とは

イーサリアム(ETH)はマイニングによる新規発行に、制限がない仮想通貨です。新規発行により、市場への影響は多少あるものの、それはひとつの方針に基づいています。PoSへアルゴリズムを変更予定ですが、今後どのようになっていくのでしょうか。
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【墨汁速報】イーサリアム2.0 2020年1月3日のローンチを予定

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イーサリアム(Ethereum)のイスタンブール(Istanbul)アップデート内容が決定

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2019年3月に大型アップデートを迎えたイーサリアム(Ethereum)が同年10月にも更なるアップデートを予定しています。イスタンブール(Istanbul)と呼ばれるアップデートですが、その更新内容がほぼ決定したため、ご紹介します。
イーサリアム(Ethereum)のブロックチェーンをベースとした証券取引所がバーレーンで開設

イーサリアム(Ethereum)のブロックチェーンをベースとした証券取引所がバー...

イーサリアム(Ethereum)のブロックチェーンをベースとしたスプリンクルエックスチェンジ(SprinkleXchange)という証券取引所が開設される予定です。同取引所の特徴とブロックチェーンならではの懸念点について紹介します。
イーサリアム(Ethereum)のDAppsユーザーの実態が明らかに!Metamaskが統計データを発表

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イーサリアムの最も主要なウォレットの一つであるメタマスク(Metamask)がこのほど、ユーザーの同意を得てウォレットの利用ケースを調査した統計データを発表。トランザクションや分散型アプリケーション(DApps)の利用状況を紹介。

スマートコントラクトで定期課金ができるイーサリアム(Ethereum)ウォレット...

仮想通貨での定期課金が可能になる流れが来ています。今回登場したウォレットは、支払いをブロック生成数から判断して自動処理をするというものになっています。これからのウォレットには標準的に搭載されていく機能になるのではないでしょうか。
スマートコントラクトとは?契約の流れやメリット、今後の課題を解説!

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イーサリアム(Ethereum)などで利用できる「スマートコントラクト」とはいったい何なのか?その仕組みやメリット、実際にスマートコントラクトが使われている例について解説し、今後の課題も紹介します。
【墨汁速報】仮想通貨・ブロックチェーンニュース

【墨汁速報】英 EY(Ernst&Young)イーサリアム上での匿名送金...

世界4大会計事務所として知られるErnst & Youngがこのほどイーサリアム上でZcashのzk-SNARKsを使用したプライベートトランザクションを可能とするプロトコル「Nightfall」を公開。同プロトコルについて紹介する。
元イーサリアム共同創業者兼CTOのギャビン・ウッドが考えるガバナンスの問題点とは?

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元イーサリアム(Ethereum)の共同創業者兼最高技術責任者(CTO)のギャビン・ウッド(Gavin Wood)氏は、オンチェーンガバナナンスを支持しており、同氏の考える現在のイーサリアムのガバナンス設計に対する主張を紹介。
競合パブリックブロックチェーンと比較したときのイーサリアム(Ethereum)コミュニティの強さとは?

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スマートコントラクトを実行できるブロチェーンにおいて最も主要だと言えるイーサリアム(Ethereum)。競合と評価されるようなブロチェーンも出てきているなか、イーサリアムの強みは一体どこにあるのでしょうか?
イーサリアム(Ethereum)の情報はここに!開発者向けのサイトを紹介!

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イーサリアムの公式がリニューアルし、コンセンシス(ConsenSys)でも開発者用のポータルが公開されました。開発がより勢いづくために、そのほとんどがオープンソースになっており、開発に更なる進展を期待させます。

イーサリアムとは?

仮想通貨と聞けば誰しもがまずビットコインを思い浮かべるでしょう。その次に?と聞くとすれば時価総額が2位でほぼ全ての取引所が上場している「イーサリアム」と誰もが思い浮かべます。では、イーサリアムとはそもそも何なのでしょうか?「スマートコントラクトがすごい?」や「ビットコインの覇権を奪い主軸通貨になる?」、「Dappsのプラットフォーム?」どれも漠然としており不明瞭です。

イーサリアムはワールドコンピュータ

イーサリアムとは、ネットワーク内の通貨Etherを使用することで誰もがそのネットワークの計算力を使用することができ、改ざんが事実上不可能であるブロックチェーンの特性を利用したP2Pネットワーク上に存在する「ワールドコンピュータ」を目指しており、現在もβ版として開発中です。

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ビットコインも同様でブロックチェーン上に展開できるスマートコントラクトとしてマルチシグアカウントや、ペイメントチャンネル、ライトニングネットワークに使用されているTimelockなどがあります。また2014年にはリップルラボのCodiusなども同様にスマートコントラクトを実装しようと試みていました(2015年に中止)。この様にスマートコントラクトはイーサリアム特有のものではないということがわかります。

イーサリアムはスマートコントラクトに適している

チューリング不完全なスクリプト言語により簡易なスマートコントラクトを使用できるビットコインに対し、イーサリアムはチューリング完全であるためより自由度の高く複雑なプログラミングが可能であり、スマートコントラクトを実行するのに適していると言えるでしょう。ビットコインではサイドチェーンプロジェクト(例:RSK)により、より自由度の高いスマートコントラクトを今後使用することができる様になりますが、あくまでイーサリアムライクなものとなります。

またビットコインの単位に発明者の名前であるSatoshiが使用される様に、Szabo氏の功績を称えイーサリアムにもSzaboという単位で使用されています。

1Ether = 1,000,000,000,000,000,000wei
1Szabo = 1,000,000,000,000wei

ワールドコンピュータの構築

ではイーサリアムはワールドコンピュータをどのように構築するのでしょうか?まずは普段使用しているコンピュータを思い浮かべると複雑な処理を行うCPUや並列演算処理の得意なGPU、WordやExcelなどの文章作成などに最適なソフトウェア、写真や動画、文章を保存するHDDやSDDといったもので構成されています。簡単にイーサリアムで例えると

・CPU・GPU = ネットワーク全体の計算力とEVM
・Word・Excel = Dapps(非中央集権アプリ)
・HDD・SSD = SwarmやIFPSなどの分散ストレージ

と例えることができるでしょう。つまり「Dappsのプラットフォーム」という抽象的な表現ではなく、イーサリアムとイーサリアムブロックチェーン上に展開されるDappsやサイドチェーンのPlasma、Grid+、オフチェーンのライデンネットワークなどを含めたエコシステム全体でネットワーク上の仮想のコンピュータである“ワールドコンピュータ”を構築します。

スケーラビリティはビットコインよりもシビア

スケーラビリティとは増える需要に対して対応できる能力を表します。ビットコインはブロック伝達問題によりセキュリティを確保するため1MBというブロックサイズを継続しています。限られたブロックサイズによりスケーラビリティ問題に直面しており秒間のトランザクション(以下TPSとする)は5~7TPSとなっており、ライトニングネットワークなどのオフチェーン解決方法を模索しています。

対してイーサリアムはスマートコントラクトを素早く実行するため約15秒というブロック生成時間を簡易GHOSTプロトコルにより可能にしており、ビットコインの約3倍となる15TPSと言われています。 大型アップデートのセレニティで完成したワールドコンピュータとして今後更にイーサリアムエコシステムが拡大していくことを考慮すると15TPSでは話にならないでしょう。

イーサリアムはPoSのCasper移行による安定したセキュリティとサイドチェーン、オフチェーンプロジェクトを駆使して最終的にVISAの約5倍となる10,000TPSを目指しており、ワールドコンピュータとしてのスケーラビリティは必須条件となっています。安全な決済手段やデジタルゴールドとしてのビットコインとは違い、スケーラビリティ問題によりシビアなのはコンセプト上イーサリアムとなることがわかります。
(解説:墨汁うまい|Twitter:@bokujyuumai

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公開日:2015年7月
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