【墨汁速報】仮想通貨の価格操作で初の逮捕事例 マンゴーマーケットハッカーを逮捕

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2022年10月にソラナネットワーク(Solana)上のマンゴーマーケット(Mango Markets)を攻撃し、流動性の低い仮想通貨「MNGO」の価格操作を行ったとしてアブラハム・アイゼンバーグ容疑者(Avraham Eisenberg)がプエルトリコで逮捕された。仮想通貨の価格操作を理由に逮捕されたのは初の事例とみられる。

関連記事:【墨汁速報】FTX破綻直後のハッキングで盗まれた仮想通貨の一部を司法省が凍結に成功

仮想通貨の価格操作で初の逮捕事例

米司法省によると現地時間12月27日付で「仮想通貨の価格操作容疑」によってアブラハム・アイゼンバーグ容疑者をプエルトリコで逮捕したと発表。本日公開された資料によると

1.商品詐欺(Commodities Fraud)
2.商品操作(Commodities Manipulation)

上記2つの容疑の疑いとなっている。

アイゼンバーグ容疑者は今年10月に起きたソラナネットワーク上のデリバティブ取引において意図的に利益を得るために仮想通貨の価格を操作した疑いだ。マンゴーマーケットのガバナンストークンであるMNGOは流動性が乏しく、意図的に価格を釣り上げることによってMNGOの価格を過剰な状態にして担保にすることでビットコインやUSDT、USDCなどを本来の価値以上に引出して盗んでいた。

仮想通貨の価格操作における逮捕は初の事例であるとみられ、DeFiのハッキング手法として多いこの価格操作は明確に犯罪であるということになる。被害額は当時1億ドルとなっており、現在の日本円で133億円の被害となっている。

盗んだMNGOで自ら有利な提案を行う

アイゼンバーグ容疑者はこの価格操作で盗んだMNGOを使い、マンゴーマーケットにおける方向性を提案する「ガバナンス」にて3200万MNGOを利用して、「Mango MarketsのTreasuryが有する7000万USDCを利用して悪い債務を返済し、ハッキングでドレインした一部のSOLとMSOL、MNGOを返金して残りをバグバウンティ報酬として要求する。さらに今回のハッキングにおける犯罪調査と資産凍結を行わないこと」という理不尽な提案をしていた。

出典:墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界 - MNGOハッカーによるガバナンス

さらにアイゼンバーグ容疑者は自身の盗んだMNGOを利用してこの提案に自ら3200万MNGOの「賛成投票」を行うことで、自身の罪を逃れようとしていた。他にもステーブルコインスワップのカーブファイナンス(Curve Finance)のCRVを同様に価格操作を企んでいたことで知られている。

仮想通貨にはその”通貨”という性質や世界中で売買されていることで今まで価格操作が認められた事例がなかったが、今回のマンゴーマーケットハッカーの逮捕により今後同様の事例は逮捕されることになるだろう。

関連記事:FTXの破産はどこまで仮想通貨に影響する?連鎖倒産の経緯と今後

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