イーサリアム(Ethereum)のコントラクトを使用するためのメタマスク(Metamask)は、7月のアクティブユーザーが10万人を突破したことを発表。背景にはNFTや継続したDeFi(分散型金融)の需要などがあると考えられる。
アクティブユーザー10万人を突破
メタマスクによると7月中に同ウォレットを介してイーサリアムのDeFiやNFT、ゲームなどを利用しているユーザー数が10万人を突破したと発表。メタマスク自体をコンピューターにインストールしているユーザー数はすでに700万人を超えており、イーサリアム上のコントラクトを利用するための重要なウォレットとなっている。
スマホアプリからイーサリアムへアクセス
またメタマスクはiOSとAndroidでアプリを約1年前にリリース。このアプリのリリースによりアクテイブユーザーが増加、主に中国やフィリピン、ベトナムやタイなどのアジアマーケットがイーサリアム利用をリードしているという。
またメタマスクは3月にアプリ上でスワップ機能の提供を開始。このスワップ機能はUniswapやCurve FinanceなどのDEX(非中央集権取引所)で売買する際のベストレートで簡単にETHやUSDCなどを売買できる機能であり、より手頃にトークンをスマホ上でも売買できることがアクティブユーザーが増加した理由であるとしている。
メタマスクスワップの需要増加
実際にイーサリアム上のガス(手数料)支払いランキングを見ると、NFTマーケットプレイスのOpenSea、ステーブルコインのUSDT送金、Uniswapのv2とv3、ゲームのAxie Infinityに続いて6位となっている。
メタマスクスワップは9個のDEXやDEXアグリゲーターを使用しベストレートを見つけるため、中国政府による取締が強化されている中国人投資家には非常に便利な機能と言えるだろう。
スマホのアプリで簡単に売買できるという利点はマス層に大きな影響を与え、今後もイーサリアムエコシステムの成長に大きな影響を与えていくと見られるだろう。
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