ポルカドット(Polkadot)エコシステム最近の動向

2022年も残すところあと3か月。今回は最近のポルカドット(Polkadot)が最近発表したコミュニティ向けのアップデートの中から技術、コミュニティ面で知っておきたい予定をピックアップします。

ブロックタイムを早くする「非同期バッキング」Asynchronous Backing

「非同期バッキング(Asynchronous Backing)」はパラチェーンコンセンサスプロトコルの最適化を行うものです。

非同期バッキングが有効になると、パラチェーンのブロックタイムが12秒から6秒に短縮され、パラチェーンで実行されるトランザクションのレイテンシーが低くなり、最終的な処理が早くなることになります。非同期バッキングは、2022年12月までにKusamaに、その後Polkadotにデプロイされると想定されています。

パラスレッド

ポルカドットの初期パラチェーンオークションは、たくさんのコミュニティからのサポートを得られた重要なイベントでした。オークションに勝ったプロジェクトは、その後2年間の定期的な実行が保証されたチェーンをローンチする権利を得ました。ですが、支援してくれるコミュニティを構築し、次のオークションを待ち、クラウドローンを開設し、スロットを獲得するために他のプロジェクトと競争するという仕組みは、ポルカドットのエコシステムに参加しようとするプロジェクトにとって大きな参入障壁となっています。

この問題を解決するのが従量課金制のパラチェーンである「パラスレッド(Parathreads)です。パラスレッドは、スマートコントラクトを簡単に立ち上げることができ、次のオークションを待つことなく運用することができます。パラスレッドは、2023年第1四半期から第2四半期にローンチできるようになると考えています。

11月にリスボンで開催、ポルカドットの開発者カンファレンス「sub0」

10月末から11月上旬は「ETH LISBON」やソラナの「BREAKPOINT」などポルトガルのリスボンで複数のブロックチェーンカンファレンスが行われます。ポルカドットもこのタイミングでエコシステムを成長させるためのカンファレンス、「sub0」を開催すると発表しました。

sub0 2022はエコシステムについて概要を学べる入門プログラムと技術者同士で深く掘り下げてワークショップが行われるビルダープログラムの2つに分かれています。

Substrateを使ってPolkadot互換のブロックチェーンを構築している開発者から、エコシステムについてもっと学びたい学生の方、Polkadotコミュニティで新しいつながりを作りたい人などんな人でも参加でき、下記のような内容が用意されています。

・基調講演とパネルディスカッション:メインステージではどんな参加者でもとっつきやすい総合的な内容の講演や開発に関する発表、パネルディスカッションなどが行われます。

・ブレークアウトルーム:小規模のセッションで、一つのトピックについてより深く掘り下げたり、他の参加者とコラボレーションすることができます。

・ワークショップ: ワークショップで実践的に学びます。上級プログラムでは、ポルカドット・エコシステム全体のイノベーションの原動力となっている最新のツールを使った開発もできます。

・エキスパートとの繋がり:Parityのエンジニアやビジネス担当者に会って技術的な質問ができます。また、担当者たちはPolkadotを使ってプロジェクトを構築するサポートもしています。

・サイドイベント:メインプログラムと並行して開催されるパラチェーンチーム主催の特別なサイドイベントで、ネットワーキングしたり、学びを得ることができます。

・採用:スタートアップ企業や開発者チームとつながって、新しい仕事を見つけることができます。

参考
Sub0, the Polkadot Developer Conference, comes to Lisbon in November
Polkadot Roadmap Roundup

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