ソーシャルメディア大手のツイッター(Twitter)はこのほど、暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーン技術に専念する全く新しい部門を立ち上げることを発表しました。「Twitter Crypto」と命名されたこの部門は、仮想通貨決済やNFT(非代替性トークン)、分散型サービスなどデジタル通貨空間のいくつかの成長側面に注力します。
デジタル企業で経験を積んだ女性幹部社員を仮想通貨専門部門責任者に任命
同社の広報担当者はインタビューに対して、「ブロックチェーンと仮想通貨は、クリエーターの収益化や新しい形の自己表現を含めて、当社の多くの有力製品作戦に合わせた新しい可能性を引き出す」と述べています。また「Twitter Crypto」部門の責任者として、テンダーミント(Tendermint)やインターチェーン(Interchain)などデジタル通貨のスタートアップ企業で経験を積んだ女性社員のテス・ ライニアソン(Tess Rinearson)氏を責任者に任命しました。
ライニアソン氏はツイッター上に、「クリエイターの間で、分散型アプリを使ってヴァーチャルプロダクトや仮想通貨を管理したり、作品やコミュニティをサポートしたりすることへの関心が高まっていており、われわれはどのようにサポートするかを模索しています。さらにまた先を見据えて、仮想通貨コミュニティーのアイディアが、アイデンティティ、コミュニティー、所有権などでできる限界を広げる方法を探っていきたい」と投稿しています。
9月にはユーザー間のビットコイン(BTC)送金サービスを開始
ツイッターは今年9月、ユーザーが互いにビットコインを送金することができるサービスを開始しました。ツイッター上でのビットコインの送金は、仮想通貨ウォレット事業社ストライク(Strike)の決済アプリ「Strike」を通じて行われます。ストライクの最高経営責任者(CEO)であるジャック・モーラーズ(Jack Mallers)氏は「われわれはシカゴからサン・サルバドルの即時送金をツイッターで実行した。ツイッターは偶然にも、世界最高の送金体験の1つになる」と語りました。
ツイッターのジャック・ドーシーCEO氏は、同じ時期の2年前、同氏がオーナーであるスクエア(Square)を通じて5,000万ドル相当のビットコインを購入、その後1億2,000万ドルを追加購入しています。このような背景を持つツイッターの仮想通貨とのさらに深い関わりが成功するか否か早急に予測できません。
参考
・Twitter Is Establishing a Whole New Division Devoted to Crypto
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