ソラナ(Solana)はスマートコントラクトを実行できる2020年にローンチをする汎用ブロックチェーンです。「高速な処理ができるブロックチェーン」と表現されるプロジェクトは他にも複数存在しますが、その多くが秒間50-100トランザクションです。
ソラナの場合は、レイヤー2やシャーディングを必要とせずに秒間で5万トランザクションを実行できる点でゲームチェンジャーだと期待されます。ソラナについて基礎的な紹介は下記の記事で行いました。
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ソラナ(Solana)ネットワーク上の初のステーブルコインTerra
Terra(テラ)はソラナネットワーク上で利用可能となる初のステーブルコインとして2020年5月頃に導入される予定です。ソラナはそのスケーラブルな性質を利用したDeFi(分散型金融)を含むdApp構築を目指しており、今回の分散性の高いステーブルコイン導入の目的はその下準備であると考えられます。
Terraステーブルコインはある特定の法定通貨のみでなくUSD、EUR、KRT、JPYなどさまざまな通貨をサポートしていますが、現在は主にアジア圏に力を入れており、韓国ウォンの利用が多いのが特徴です。その価格安定化の仕組みはUSDTやUSDCのような担保型ではなくシニョリッジシェアを応用した無担保型です。
着実な成長をみせるTerra
Terraは主にEコマースでの活用を目的としたステーブルコインであり、韓国のBCcard、TMON、Kurlyなどの決済ネットワークやEコマースと協業することで、現在ではTerraの決済アプリであるCHAIの月間ユーザー数は100万人以上、一日の取引量は300万ドル以上とそのネットワークを着実に成長させていることが注目されます。
現在ソラナはTerraステーブルコインを導入するためにソラナdAppエコシステムと対話するトークンブリッジ(TとSの2種類のスマートコントラクト)を構築しています。ユーザーは、このコントラクトを介してTerraステーブルコインをミント及びバーンすることができます。
今回のTerra導入はソラナにとってはDeFi(分散型金融)アプリケーション基盤を構築する最初の一歩と捉えることができるでしょう。現在イーサリアム(Ethereum)をはじめとするブロックチェーンプラットフォームでDeFiムーブメントが起きていますが、ソラナの場合はレイヤー1でありながら秒間50-65kトランザクションを可能にするとされており、トランザクション手数料はわずか0.00001ドルと仮にDeFiエコシステムが充実してきた場合のインパクトはとても大きいと考えられます。
参考
・Terra