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- 1 ビットコインではなく金?休眠クジラがXAUTを大量蓄積、資金シフトの背景
ビットコインではなく金?休眠クジラがXAUTを大量蓄積、資金シフトの背景
結論
今回確認された休眠クジラによるXAUTの大量出庫は、暗号資産市場で金エクスポージャーを選好する動きが強まっている可能性を示唆します。
ビットコインが高いボラティリティを維持するなか、大口投資家の一部は価格特性の異なる資産への分散を進めているとみられます。
金価格が1オンス5,000ドル台に乗せる環境下で、ブロックチェーン上で取引可能なトークン化金XAUTは、新たな選択肢として存在感を高めています。
もっとも、取引所から自己管理ウォレットへの移転が直ちに長期保有を意味するわけではありません。ただ、今回の動きは市場がリスク資産と安全資産の間で資金を移動させている状況を映しているといえるでしょう。
資産分散が進む中、自身の投資目的やリスク許容度に合った取引環境を選ぶことも重要です。
この記事の3つの要点
- 休眠クジラ2件が合計約4,480 XAUT(約2,300万ドル相当)を取引所から出庫い。
- 金価格は1オンス5,000ドル台へ
- テザーは金関連エクスポージャーを拡大
XAUT(Tether Gold)とは何か
Tether Gold(XAUT)は、テザー関連会社TG Commodities Limitedが発行する金(ゴールド)に1対1で裏付けられたトークンです。
1 XAUTは1トロイオンス(約31.1g)のLBMA認定金に対応し、スイス保管の金バーに紐づくと説明されています。
主にイーサリアム(ERC-20)およびTRON上で発行され、24時間取引が可能です。
※裏付けや保有金バー情報はTether Goldの透明性ページで公表。
2026年2月25日時点の参考値として、XAUT価格は約5,100〜5,200ドル、時価総額は約26〜27億ドル、流通量は約52万XAUT前後(データサイト集計)。
休眠クジラが動いた:何が起きたのか
オンチェーン分析の報告によると、長期間休眠していた複数ウォレットが取引所からXAUTを大量に引き出しました。
- ウォレット「0xCE7」:約2,311 XAUT(約1,180万ドル相当)
- ウォレット「0x95c」:約2,169 XAUT(約1,110万ドル相当)
合計約4,480 XAUT(約2,300万ドル相当)が自己管理ウォレットへ移転。
一般に「取引所→自己管理」への移動は当面の売却可能性が低いと解釈されることが多い一方、長期保管や担保利用など別目的の可能性もある点には留意が必要です。
同時期には、ループ借入を活用して約3,800万ドル相当を20日間で取得したとされる事例も報告されています。
ただしレバレッジ戦略は急変動時に清算リスクを伴います。
なぜ「ビットコインではなく金(XAUT)」なのか
2026年入り後、金価格は1オンス5,000ドル台へ上昇。
地政学的緊張、財政不安、金融政策の不透明感などが背景にあると指摘されています。
ビットコインは「デジタルゴールド」と呼ばれる一方、局面によってはリスク資産的な値動きを示します
金とビットコインの相関は期間によって変動し、どちらが安全資産として機能するかは固定的ではありません。
その中で、24時間取引可能な金エクスポージャーを提供するXAUTは、分散の一手として選好されている可能性があります。
テザーの戦略:流通基盤の強化
Tetherは金関連エクスポージャーを拡大。
報道では約130〜140トン規模の保有と伝えられています。
2026年2月にはGold.comへ1億5,000万ドルを出資し、トークン化金の流通強化を図りました(CoinDesk報道)。
また、機関投資家向けの保管・OTC取引基盤の整備も進展。トークン化金市場拡大への期待が高まる一方、具体的な規模予測は前提条件に左右されます。
トークン化金市場の現状
データサイト集計では、トークン化金全体の時価総額は約50〜60億ドル規模。
XAUTとPAXGが大半を占めます。
ただし市場規模は主要暗号資産と比べ小さく、流動性やスプレッド面の制約は残ります。
金価格見通し(参考)
Reuters報道では、一部金融機関が6,000ドル水準を想定する強気見通しを示す一方、弱気シナリオでは4,000ドル台への調整を挙げる分析もあります。
XAUTは金価格に連動する設計のため、基本的には金相場の影響を受けますが、需給や流動性による短期的乖離が生じる可能性もあります。
リスクと注意点
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流動性リスク:主要暗号資産と比べ市場規模が小さい
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発行体リスク:裏付け資産の管理体制に依存
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規制リスク:RWA関連規制強化の影響を受ける可能性
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価格乖離リスク:金スポット価格とのズレが生じる可能性
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レバレッジ清算リスク:高レバレッジ戦略は急変動時に脆弱
これらのリスクを踏まえると、商品特性の理解だけでなく、取引環境の安全性や手数料体系、セキュリティ体制を確認することも重要になります。
暗号資産の売買を行う際は、金融庁登録の国内取引所を利用するのが基本です。
以下は、目的別に選ばれている代表的な国内取引所です。
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Q&A(よくある質問)
Q1. XAUTは本当に金と1対1で裏付けられているの?
A. 発行体は1 XAUT=1トロイオンスの金で裏付けと説明し、保有金バー情報を公開しています。ただし最終的な信用は発行体の管理体制に依存します。
Q2. ビットコインより安全なの?
A. 価格変動特性が異なるため一概には言えません。金は伝統的に安全資産とされますが、短期的な変動や流動性リスクは存在します。
Q3. 日本の取引所で買える?
A. 現時点で国内登録業者での取扱いは限定的です。海外取引所利用時は各自で法令・税務を確認する必要があります。
まとめ
休眠クジラによるXAUT出庫は、暗号資産市場内で安全資産ポジションを模索する動きを映している可能性があります。
ビットコインと金は競合というより、局面に応じて役割を分担する資産とも言えます。
投資判断は複数情報源を参照のうえ、リスク許容度に応じて慎重に行うことが重要です。
出典・参考資料
- Reuters(2026年1〜2月、金価格・トークン化金市場報道)
- Bloomberg(Tetherの金保有報道)
- CoinDesk(2026年2月5日、Gold.com出資)
- CoinGecko(XAUT市場データ、参照日2026年2月25日)
- OnchainLens(2026年2月25日投稿)/Tether Gold公式透明性ページ
本記事は情報提供を目的とするもので、投資助言ではありません。暗号資産および関連トークンには価格変動リスクがあります。