エアドロップがリークされている715億円調達のイーサリアムzkEVM「ジーケーシンク(zkSync)」が仮想通貨のシンボルの「ZK」を巡る論争により、自身の発行する新規トークンのシンボルとして使用しないことを発表した。ジーケーシンクはエアドロップのリークが先週されていたものの、このシンボル問題がイーサリアム全体を巻き込む加熱をしたことで先送りにされた状態となっている。
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zkSyncがZKの商標を諦める
先週エアドロップのリークがあったイーサリアムzkEVM最大手のジーケーシンク(zkSync)は、レイヤーゼロを採用したONFTプロジェクトのポリーヘドラ(Polyhedra)が使用していたZKを自身の新規発行する仮想通貨のシンボルにしようとしている問題で論争が起きていた。
当初ジーケーシンクの開発元であるマターラボ(Matter Labs)は今後起こりうるリスク等に対応するために全面的に対応する姿勢を見せていたものの、3日付けで態度を一変してZKにおける商標を諦めることで合意したと発表。
エアドロ速報:エアドロップ前のティッカー問題に直面しているzkSyncは「ZK」の商標を諦めることで合意。 結局 $ZKS になる?エアドロップ発表のリークがあったにも関わらずPolyhedra問題により発表が今週にずれ込むのか🤔#イーサリアム #ETH #仮想通貨 #暗号資産 #DeFi #エアドロップ #エアドロ pic.twitter.com/GAa9zkNoif
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) June 2, 2024
ZK論争のことの発端
ZKとはZero Knowledgeの略でつまりネットワークの技術的基礎となっている「ゼロ知識証明」を略したものとなっている。
ジーケーシンクはいわゆるzkEVMと呼ばれるゼロ知識証明を活用したzk-Rollup(ジーケー・ロールアップ)を基にした最大手プロジェクトであり、資金調達額も脅威の710億円というリーディングプロジェクトだ。一方でポリーヘドラは元々はブリッジのメッセージングプロトコル、レイヤーゼロ(LayerZero)をベースにしたNFTプロジェクトであり、後にゼロ知識証明を活用したブリッジとなるジーケーブリッジ(zkBridge)を導入し、エアドロップ時に本来ZKBと予定していたシンボルをZKに変更したことが最初の問題となっている。
結果的にスタークネット(Starknet)やポリゴン(Polygon)などがポリーヘドラに賛同するも、スタークネットのStarkはジーキャッシュ(Zcash)のzk-STARKが元であり、イーサリアムでも広く使用されていることからZKに相当する商標問題があるとマターラボは指摘している。
zkSyncのエアドロップ進展
一方で今回マターラボがZKの商標を諦めたことで、停止していたエアドロップの発表に近づいたと言えるだろう。現在仮想通貨市場全体では2023年を1年をかけたプロジェクトが次々にエアドロップを発表しており、2023年は新たなメインストリームの開幕となると考えられる。
6月はレイヤーゼロも控えており、ジーケーシンク同様のスクロール(Scroll)、リネア(Linea)もポイントプログラムを行っていることから年末にかけてが勝負となるだろう。
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