日本で最大のブロックチェーンノードプロバイダーである株式会社ニューカインド(Neukind)が3月19日、ポルカドット(Polkadot)のエコシステムでWEB3のプライバシーインフラストラクチャーを開発するPhala Network(ファラネットワーク)と提携したことを発表した。
ニューカインドとファラとの提携の目的
ニューカインドは、「Node as a Service」としてさまざまなプロトコルのブロックチェーンノードの運用を6,000台以上行ってきた。ETH2(イーサリアム2)のノンカストディアル・ステーキングサービス・Polkadot(ポルカドット)、Kusama(クサマ)のバリデーターノードも提供している。
今回の提携により、同社はファラが開発するプライバシープロテクションのコンセンサスメカニズムを、ニューカインドの「Node as a Service」の一部として提供するとともに、日本語でのファラに関する情報発信を行ってく予定。またニューカインドは、ファラとの提携を通じて、WEB3に必要なプライバシーとセキュリティに関するサービスの開発を進めるとしている。
Neukindとは?
ニューカインドはブロックチェーンのノード提供を強みとしており、「Node as a Service®」としてさまざまなプロトコルのノードの運用を行い、ブロックチェーンのフルノードを分散型環境で簡単に立ち上げることができるサービスも展開している。また、ノードの運用経験を活かして、オープンソースのモニタリングツールの提供、独自のブロックチェーンの研究開発を行ってる。ニューカインドは、中央集権的なクラウドに依存しない分散型のノード環境の実現を目指して開発を続けている。
※「Node as a Service®」は、株式会社Neukindの登録商標。
公式サイト:https://neukind.com/
Phala Network について
Phala Networkは、クラウド上の計算処理の信頼性の問題に取り組んでいる。このブロックチェーンは、データの機密性を犠牲にすることなく大規模なクラウド処理を可能にするトラストレスなプラットフォーム。すでに最新のプロセッサに組み込まれているTEEベースのプライバシーテクノロジーを中心に構築されたPhalaNetworkの分散コンピューティングクラウドは、汎用的で機密性がある。コンセンサスメカニズムを計算から分離することにより、Phalaは処理能力が非常にスケーラブルであることを保証する。これにより、強力で安全かつスケーラブルな信頼できないコンピューティングクラウドのインフラストラクチャが構築される。
Polkadotクロスチェーンエコシステムのパラチェーンとして、Phalaはデータレイヤーを保護しながら他のブロックチェーンアプリケーションにコンピューティングパワーを提供し、ライトノードやクロスチェーンブリッジの開発など、プライバシー保護されたDeFi取引ポジションやトランザクション履歴、DID機密データの共同計算などの可能性を可能にしている。