今回の記事は、バイナンス(BINANCE)でユーザーが入出金や送金時に注意するべき点についてご紹介します。
ご存じのものもあるとは思われますが、いずれも大切な情報ですので、再確認にもご活用ください。
目次
バイナンスジャパン(Binance Japan)のサービスを開始
これまでバイナンス(BINANCE)は海外の取引所で、日本円による送金を受けつけていませんでした。2023年に8月1日にバイナンスジャパン(Binance Japan)のサービスを開始し、その後日本円建ての板取引も開始しました。
バイナンスの口座に暗号資産の送金(入金)する手続きのまとめをご紹介しておきます。
バイナンス(BINANCE)取引画面上での操作の流れ
まずはバイナンスのトップ画面からログインしてください。
ログインすると、上部メニューに「入金」という項目をクリックしてください。
画面が推移し、暗号資産の入金の項目が表示されます。
「暗号資産の入庫」をクリックすると下記のような画面に切り替わります。
あとは入庫する暗号資産の種類とネットワークを選択すると、「入金アドレス」が表示されます。
画面の例だと、ビットコイン(BTC)の送金アドレス(BTC Deposit Address)となる文字列があります。送金アドレスについてはそのままコピーして、送金元となる国内取引所の、出金画面にある「送金先アドレス」の項目に入力します。こちらのアドレスは絶対に漏れがないようにコピーし、ペースト後も一読するなどの入念な確認をおススメします。
なぜかと言うと、アドレス間違いによる誤送金は、お金を失うことにつながるからです。一度に高額な送金をする際に心配だという方は、ごく少量での送金を一回は試みて、問題が無いようであれば、残りを送るといった手順を踏めば安心です。
送金元での手続きが完了したら、バイナンスの取引画面上で残高を確認します。
残高確認の方法は、先ほど送金した画面の「暗号資産の入金」のページに、「最近の入金状況」という項目がありますので、こちらでも確認できます。
バイナンスから他の仮想通貨取引所に通貨を送金(出金)するときには「Minimum Withdrawal(引き出し最低限度額)」があることを把握しておきましょう。下記に掲載されているのはバイナンスにおける通貨ごとのMinimum Withdrawal(引き出し最低限度額)のリストです。
例で言うと、ビットコイン(BTC)の引き出し最低限度額は0.00024BTCとなっています。なので、送金(出金)する際にはその金額以上を設定しなければなりません。引き出し最低限度額は通貨ごとに違いがあり、また、国内・国外取引所問わずに存在するので、これらを踏まえて、利用しましょう。
要因で異なる送金手数料に注意
バイナンスから暗号資産を出金するときの手数料ですが、通貨の種類や送金時期といった要因で変わります。下図は先ほどの引き出し限度額についてお話ししたときのリストと同じですが、右の列が「送金手数料」の欄であり、各通貨における手数料が記載されています。
Withdrawal Fee(出金手数料)は通貨ごとに異なっているのがわかります。実際の出金手数料はブロックチェーンの状態によっても定期的に調整が入ります。なお、出金手数料は送金額から差し引かれますので注意してください。ビットコインの出金手数料は0.00012BTCの手数料が引かれて、着金することになります。
バイナンスの取引手数料(Trading Fees)の仕組み
バイナンスを利用する上で手数料体系について理解しておくのはとても重要です。デイトレーダーなど普段から頻繁に売買を繰り返すような人にとって、手数料とパフォーマンスは非常に強く関係します。そこでバイナンスの取引手数料の仕組みとバイナンスならではの手数料の割引についても紹介しましょう。
取引手数料の仕組みですが、手数料を決定する要素は「直近30日間のトレード量とバイナンスコイン(BNB)の保有残高」および「MakerとTakerの違い」の二つです。順を追ってご説明しましょう。
直近30日間のトレード量とバイナンスコイン(BNB)の保有残高
バイナンスでは、基本の取引手数料は0.1%であり、これが上限です。取引手数料は直近30日間のトレード量とバイナンスコイン(BNB)という、バイナンス発行のトークン保有残高によって割り引かれていきます。ちなみに、BNBトークンは基軸通貨としていくつかの通貨と取引できたり、バイナンスで取引する際の手数料に支払ったりなどに利用できます。
割引の設定はトレード量とBNBの保有残高に応じて、ランク付けされ、段階が上がるにつれて、割安な手数料で済むようになります。直近30日間のトレード量については毎日午前0時にリセットされ、再度トレード量が計算されます。また、BNB自体も日々マーケットで売買されており、価格変動があるために保有残高を変化させる要因になっています。以下は手数料体系のリストになります。
MakerとTakerによる手数料の違い
また、手数料体系についてはトレード量とBNB保有残高だけでなく、MakerとTakerによっても異なります。下記のリストで、左側がBNBを手数料として使用しない場合におけるMakerとTakerの金額の違いで、右側がBNBを手数料として使用する場合です。
BNBを保有していてBNBを取引手数料の支払いに利用できる状態のユーザーはBNBを保有していないユーザーよりも手数料の割引が大きいのがわかります。また、BNBの保有の有無を問わず、手数料はMakerとTakerに分かれており、Makerの方がTakerよりも低い手数料で済みます。
ここでMakerとTakerの違いや意味について簡単にご紹介します。下図は、板情報という売り手と買い手の各ユーザーが提示している希望の売値(売りの板情報)と買値(買いの板情報)が表示されているボードです。
Makerとは各板情報には表示されていない「新たな価格」を指値注文したユーザーを指しています。その対として、Takerは板情報にすでに掲載されている価格で成行注文して約定するユーザーを意味しています。
尚、先ほどMakerの方がTakerよりも低い手数料で済むとご紹介しました。この理由ですが、Makerが新たな指値を入れると、板情報がどんどん増えていきます。それによって全体の取引が活発になるのを促進してくれたことに対する一種の特典のようなものと考えられます。
まとめ
バイナンスで入出金や送金する際の注意点についてご紹介しました。
これから暗号資産を始めようと考えているでも、今回の記事でご紹介したことを参考に手続きしていけば、怖いことはありません。本記事を読んで、日々のトレードに生かしてもらえれば、嬉しいです。