【墨汁速報】Mt.GOX9000億円相当のビットコイン返金投票開始を東京地裁が決定 早ければ年内確定か

東京地裁はマウントゴックス管財人が保有する9000億円相当のビットコイン(約14.1万BTC) を債権者に返金する民事再生案を受理。早ければ2021年末にマウントゴックス債権者へのビットコイン返還が決定するとみられる。

マウントゴックス管財人 民事再生案を東京地裁へ提出

マウントゴックス(Mt.GOX)とは、2014年に破産申請した日本の仮想通貨取引所であり、2018年のコインチェックハッキングが起きるまで仮想通貨市場最大の被害となっていた。

債権者は7年にわたりビットコイン及び資産の返還を求めていたが、ついにビットコイン現物での返還を行う民事再生案がマウントゴックス破産管財人により15日に東京地裁へ提出された。

マウントゴックス破産管財人によると22日付けで東京地裁により付議決定がなされ、債権者の投票によりビットコイン返還という民事再生案の決定が行われることになる。

今後のマウントゴックス民事再生案の予定

マウントゴックスのビットコイン返金における付議。は下記の日程となっている。

令和3年3月24日(水)議決権者確定の基準日
令和3年9月10日(金)議決権不統一行使通知期限日
令和3年10月8日(金)オンライン投票・書面投票期限日
令和3年10月20日(水)14時本再生計画案の決議のための債権者集会

債権者には多くの外国籍者がいることから、オンライン投票、書面投票(議決票の郵送による投票)、債権者集会期日での投票が行われる。つまり早ければ2021年内にビットコイン返還が決まる可能性があるということだ。

ビットコイン価格への影響は?

マウントゴックス破産管財人は、2018年にビットコイン高騰により保管していた35841BTCとフォークによって付与された34008BCHを売却。この時のビットコイン平均売却単価は106万円であったが、現在は540万円を推移しており5倍以上となっている。今回の高騰で破産管財人が保有するビットコインは9000億円にも上り、これらが債権者のもとに戻ることになる。

マウントゴックス破産管財人へビットコインが返却された2017年から、一時的に市場供給量が0.6%デフレしていたものの、この返還によってビットコインの売り圧が高まることから、一時的な下落やリスクオフセールが入ることになるため大きなファンダメンタルとなるだろう。


▼墨汁サロンではイーサリアム2.0の最新動向や32ETHステーキングのやり方の解説や検証、テクニカル分析理論、最新のDeFiやファンダメンタルなどをより深く解説しています。

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事
【墨汁速報】仮想通貨最大手ブローカレッジ「ジェネシス・トレーディング」チャプターイレブン破産申請
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】仮想通貨最大手ブローカレッジ「ジェネシス・トレーディング」チャプターイレブン破産申請
仮想通貨コングロマリットのデジタル・カレンシー・グループ(DCG)の子会社でジェネシス・トレーディング(Genesis Trading)としても知られる「ジェネシス・グローバル・キャピタル(Genesis Global Capital LLC)」が連邦破産法11条、チャプターイレブンを申請して破産。
【墨汁速報】イーサリアム重要アップデートEIP-1559会議開催 マイナーやASIC企業が参加
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】イーサリアム重要アップデートEIP-1559会議開催 マイナーやASIC企業が参加
イーサリアムの手数料モデルを変更し、ETH価格の高騰と手数料緩和が期待できるEIP-1559のコミュニティ会議が26日に行われた。今回のコミュニティ会議ではイーサリアムマイニングプールやマイニング行うハードウェア”ASIC”の開発企業のCTOなどが参加しお互いの意見を共有した。