分散型アプリケーション(DApps)やNFTなどの分析を行っているダップレーダー(DappRadar)は1月24日、フロー(Flow)のブロックチェーンエコシステムに関する2022年のパフォーマンスの分析結果を発表した。
ゲーム系アプリにより1日平均UAWが増加
2022年のフロープロトコルは、ユニークアクティブウォレット(UAW)の1日平均が2万8,669と、2021年から4.62%増加したことになる。
また年間パフォーマンスで見ると、2022年2月以降はアクティビティが減少しており、6月には1日平均8,784UAWという最低値を記録している。しかし7月以降は、ソリティアブリッツ(Solitaire Blitz)やトリックショットブリッツ(Trickshot Blitz)などのゲーム系アプリの登場によりFlowプロトコルのアクティビティは上昇し、9月には1日平均5万1,820UAWで最高値を記録した。その後は下降傾向にあるが、2022年12月には1日平均1万9,733UAWを記録している。
トランザクションは2021年から105%増加
ソリティアブリッツとトリックショットブリッツは、ジョイライドゲームズ(Joyride Games Inc.)の開発したモバイルゲーム。両ゲームともERC-20トークンのRLYをゲーム内通貨として使用しており、マッチメイキングトーナメントに参加することでRLYトークンを獲得することができる。
また、ジョイライドゲームズには、アメリカの仮想通貨取引所であるコインベースの投資部門であるコインベースベンチャーズ(Coinbase Ventures)、香港のブロックチェーン関連企業であるアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)などが出資している。
ダップレーダーは、2022年のフローのブロックチェーンのアクティビティの注目すべき点として、前半はNFTのアクティビティが高く、後半はゲームのアクティビティが高い点を挙げている。全体で見ると、NFTのアクティビティが55%、ゲームのアクティビティが44.4%、DeFiのアクティビティが0.6%となった。
またトランザクションを見ると、2021年が4,440万だったのに対し、2022年は9,130万を記録し105.52%の増加を記録した。このような数字から、ダップレーダーは、「1年を通じてフロープロトコルの利用が着実に伸びていることを示している」という見解をまとめている。
参考
・Flow Blockchain Ecosystem: Performance Analysis 2022
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