ポリゴン(MATIC)が大躍進、1日あたりのアクティブ・ユーザー数でイーサリアム越え

ここ2~3週間の市場では、レイヤー1とレイヤー2のブロックチェーンの中で、ポリゴン(MATIC)が記録的な大躍進を見せています。その結果ポリゴンのアクティブ・ユーザー数は、1日あたりでイーサリアム(ETH)を越えるレベルに達しました。

1日あたりのアクティブ・ユーザー数が40万人超え

これまで1日あたりのアクティブ・ユーザー数では、イーサリアムが他のブロックチェーンを圧倒していました。これはイーサリアム上で多数のDeFi(分散型金融)が稼働しているためであり、暗号資産(仮想通貨)ユーザーにとって、DeFiに投資するためには最適な選択肢でした。しかしイーサリアムの高額な手数料問題から、DeFiユーザーは低コストで高速処理が可能な、ポリゴンなどのレイヤー2ブロックチェーンに集まり始めています。

こうした動きの中で、ポリゴンのデイリー・ユーザー数はコンスタントに伸びて、ついにイーサリアムやソラナ(SOL)を越えました。DeFiアグリゲータ最大手のディーファイラマ(DeFiLlama)のデータによると、直近24時間のポリゴンのアクティブ・ユーザー数は431,696人を記録しています。

一方で同時期のイーサリアムは293,229人と、ポリゴンを大幅に下回りました。その他のライバルであるアービトラム(ARB)は165,607人、ソラナは125,54人となり、ポリゴンに大きく水をあけられています。

さらにポリゴンは、チェーン上のプロトコル数でも伸びを見せており、DeFiプロトコルをけん引するイーサリアムとバイナンス・スマートチェーン(BSC)に迫っています。現在イーサリアム上のプロトコル数は855で、バイナンス・スマートチェーンが630、それに対してポリゴンは455にまで伸ばしており、レイヤー2では最大のプロトコル数となりました。

ポリゴン活性化で価格も上昇

仮想通貨ポリゴンの価格(MATIC)もネットワークの活性化に連動しており、この相関関係から判断すると、今後も価格は上昇を続ける可能性があります。

直近の1日でその価格が上昇し、一時は仮想通貨市場でトップ10のパフォーマーに入りました。ネットワークの成長と共に価格が上昇すれば、この週末にも0.85ドル(約119円)のレジスタンス・ラインでリテストするかもしれません。MATICの価格は50日移動平均線を越えており、短期的な強気市場を示しています。しかし100日と200日の移動平均線よりはまだかなり低く、価格上昇は短期間のものとも考えられます。

それでも今のところ、強気筋の動向からMATICの価格上昇は維持されています。直近の1日の取引総額も伸びており、投資家から支持を得ていることが分かります。

参考
Polygon Daily Users Surpass Ethereum, Solana As DeFi Activity Grows

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