分散型アプリケーション(DApps)やNFTなどの分析を行っているダップレーダー(DappRadar)は10月26日、フロー(Flow)のダップエコシステムの第3四半期におけるレポートを公開した。
フローのUAWは前四半期から178%増加
今回のレポートによると、フローのユニーク・アクティブ・ウォレット(UAW)は、前四半期から178%増加したという。さらに、同社は、この増加の主要な要因としてゲームであると明言している。一方で、トランザクション数は36%減少したということだった。
フローは10月5日、プラットフォーム上に完全にEVMと同等の方法を導入することを目的として、「EVM on Flow」という提案を開始した。これにより、開発者はイーサリアムのすべてのツールとネットワーク効果を利用しながら、フロー用独自プログラミング言語であるケイデンス(Cadence)のすべてのパワーと機能の恩恵を受けることができるという。
フローのNFTオンチェーン活動は前四半期の40%から9%に減少している。ダップレーダーは、この数字について、「NFTセクターの世界的な縮小を背景に、フローのNFT取引量は、その強固なコミュニティとプラットフォームの安定性の証となっている」と語っている。
ダイナミックで進化するエコシステム
今回のレポートでは、フローのNFT取引についての分析も行っている。第3四半期の内訳では、アメリカのバスケットリーグのNFTコレクションである「NBAトップショット」が39%で560万ドル(約8.43億円)、アメリカフットボールリーグのNFTコレクションである「NFLオールデイズ」が34%で480万ドル(約7.2億円)を記録した。この結果に対して、ダップレーダーは、「フローのNFTアリーナにおけるスポーツの優位性をさらに強調している」とまとめた。
ダップレーダーは、2023年第3四半期のフローのエコシステムについて、「ダイナミックで進化するエコシステム」と評している。さらに、同社は、フローのEVM互換に向けた動きについて、「相互運用性の新時代の到来を告げるものであり、開発者、ユーザー、そしてより広範なフローコミュニティにとって、さらに活気ある未来を約束するものだ」とコメントしている。
参考
・Flow Dapp Ecosystem Q3 Report
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