「Web3ゲームの4分の3が活動停止」コインゲッコー、Web3ゲームの状況に関するレポート発表

仮想通貨のデータアグリゲーターであるコインゲッコー(CoinGecko)は11月29日、これまでにリリースされたWeb3ゲームの状況に関するレポートを発表した。

Web3ゲームの年間平均失敗率は80.8%

今回の調査では、2018年から2023年までにローンチされた2,817のWeb3ゲームを調査し、2023年11月27日時点のフットプリント・アナリティクス(Footprint Analytics)のデータに基づいて、どれだけのゲームが非アクティブになったかを特定している。Web3ゲーム(ゲームファイプロジェクト)が、14日間の移動平均アクティブユーザー数がピーク時から99%以上減少した場合に非アクティブと定義しているという。

今回のレポートによると、ゲームファイ(GameFi)が出現してからの過去5年間で、2,817のWeb3ゲームの75.5%のうち、約2,127のWeb3ゲームが失敗しているという。言い換えると、Web3ゲームの4分の3が活動停止していることになる。さらに、2018年から2023年までのWeb3ゲームの年間平均失敗率を計算すると、80.8%になるということだ。

2023年は同年発売のWeb3ゲームの70.7%が失敗

コインゲッコーは、各年ごとにWeb3ゲームの状況についてもまとめている。2017年後半からの流れとして、同社は、「NFTゲームのクリプトキティーズ(CryptoKitties)の成功後、プレイトゥアーン(P2E)ゲームが台頭した。その結果、2018年には422のWeb3ゲームがローンチされたが、同年には307が失敗している」と分析した。

また同社は、2019年から2020年の分析結果として、「ゲームファイの開発と関心は鈍化した。この2年間は244のWeb3ゲームしかローンチされなかった。同時に、Web3ゲームの失敗率は2019年に94.3%に上昇し、2020年も94.2%を維持した」と評している。さらに、2021年の分析では、「仮想通貨の強気市場を背景に、ウェブ3ゲームの失敗率が45.9%と最低を記録した。失敗したWeb3ゲームの数は2021年に339に急増し、2018年を上回ったにもかかわらずである」とまとめた。

2022年の分析結果については、「Web3ゲームの年間失敗数は2倍以上に増加し、過去最高の742に達した。また、新規ウェブ3ゲームの数が高水準を維持するなかでも、107.1%という最高の失敗率を記録した」とコメント。2023年の分析では、「509本のWeb3ゲームが失敗しており、これは今年発売されたWeb3ゲームの70.7%に相当する。失敗率の低下は、Web3ゲームの状態が安定してきたことを示しているのかもしれない」と述べている。

参考
Is GameFi Dead? 3 in 4 Projects Have Failed

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