【墨汁速報】イーサリアム次期大型アップデート「ペクトラ」を3月に予定 AA実装など大きな変更

イーサリアム開発者によって1月16日行われた「イーサリアムレイヤー会議203」によると、次期大型アップデート「ペクトラ(Pectra)」のメインネット実装は2025年3月を予定しているという。ペクトラアップデートは元々2024年末に予定されていたが、約4ヶ月の遅延となる。

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イーサリアム「ペクトラ」実装を3月に予定

イーサリアムの次期大型アップデート「ペクトラ(Pectra)」はイーサリアムレイヤー会議にて2025年3月にメインネット実装をすることが決まった。メインネットでの実装の前に2月にテストネットであるセポリア(Sepolia)、ホレスキー(Holesky)で行い、各クライアントのリリース待ちということになる。イーサリアムデベロッパーによるとこれらのテストネットのペクトラフォークの結果次第で次の月、つまり3月にメインネット実装を行う予定だ。

 

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ペクトラでの実装EIPとAA

イーサリアムのペクトラアップデートでは大きな変更が加えられ、

EIP-7251:ステーキングユニットを2048ETHに引き上げ

EIP-7702:EOAを一時的にコントラクトウォレット化

という2つが注目すべき点だろう。

EIP-7251は現在の32ETHで1つのバリデータとしてステーキングできるイーサリアムの使用を2048ETHまで引き上げるというものであり、ヴィタリック・ブテリン氏の当初の提案に近いものとなるがあくまで単一のバリデータのステーキング可能数を引き上げるものであり、敷居が上がるわけではない。

一方でEIP-7702は大きな変更となり、AA(アカウント抽象化)のイーサリアム導入の大きな一歩となる。現在イーサリアムにはEOA、いわゆる個人ウォレットアカウントとDeFiやNFT、トークンのようなコントラクトアカウントの2種類がある。スタークネット(Starknet:$STRK)やジーケーシンク(zkSync:$ZK)ではAAが実装または一部実装されているがイーサリアムではまだ実装がされていない状態だ。

EIP-7702は完全なるAAの実装ではなく、将来的に開発ロードマップとして予定されているAAへの互換性を持たせる実装であり、新しいトランザクションタイプをEOAが利用できることにすることで一時的に「スマートコントラクトウォレット」としての機能を可能にするというものである。これによりユーザーエクスペリエンスの向上を図ることができ、イーサリアムの利便性を改善する重要なアップデートとなるだろう。

 

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