ゲーマーのWeb3参入を目指して、Polygonと韓国のウォレット開発企業が提携

ポリゴン(Polygon)と韓国のブロックチェーンウォレット開発企業ヘチ・ラボ(HAECHI LABS)が提携を発表しました。その目的としては、韓国内ゲーム開発企業および数百万のユーザーに対して、Web2からWeb3への移行をより促進するためとのことです。

ポリゴンのブロックチェーンとヘチ・ラボのウォレットが融合

ウォレット開発企業であるヘチ・ラボは、さまざまな企業にセキュリティ・サービスも提供しており、サムスン(Samsung)やイーサリアム財団(Ethereum Foundation)のバックアップも受けています。クライアントにはスーパーレア(SuperRare:NFTマーケットプレイス)やスシスワップ(SushiSwap:分散型取引所)などが名を連ねており、ヘチ・ラボの経営戦略の1つは、ゲーミング・プラットフォームをWeb2からWeb3につなぐ橋渡し役になることそ目指しています。

先日ヘチ・ラボは、Nパートナーズ(Npartners)が主導するシリーズAにおいて、850万ドル(約12億6,500万円)の資金調達に成功しまており、投資家の中には韓国国内のゲーム開発企業や投資会社も含まれていました。そのヘチ・ラボが開発するフェイス・ウォレット(Face Wallet)が今回の提携によって、ポリゴンのネットワーク上で53,000を超えるdAppsをサポートすることになると考えられます。

フェイス・ウォレットは分散型システムに慣れていないユーザーでも使いやすいよう、非カストディアルでシングルサインオン型という構造をしており、ユーザーはFacebookやApple、Googleなどのログイン情報を利用して簡単にウォレットを作成できるようになっています。さらにユーザーはプライベートキーやシードフレーズを憶えておく必要がなく、パスワードを忘れた場合でも、OTP(ワンタイム・パスワード)やSMS(ショートメッセージ)でウォレットにアクセス可能です。

今後最初にフェイス・ウォレットを実装するのは、ラインゲームズ(LINE Games)が年内にリリースを予定しているWeb3カードバトル・ゲーム「デスペラードB218(Desperado B218)」が候補として挙げられます。他のプロジェクトとしてクロノ・ゲームズ(Chrono Games)やライン・ドシ(LINE DOSI)などがありますが、こちらはベータ版としてのテストとなるでしょう。

韓国内でのサポートも提供

ヘチ・ラボはポリゴンに対して、韓国内での技術支援とWeb3のセキュリティ監査を提供することとなっています。ポリゴン・スタジオのCOO(最高執行責任者)マイケル・ブランク(Michael Blank)氏は、今回の提携によりポリゴンに関わるさまざまなゲームやdAppsを、Web2のユーザーがより快適に利用できることになると述べています。さらにヘチ・ラボのフェイス・ウォレットが、ユーザーに寄り添ったサービスを提供してくれることで、ポリゴンはさらなるスケーラビリティ向上とスピードアップが可能になるとも説明しています。

ヘチ・ラボの共同経営責任者ゴン・ギ・ムーン(Geon-gi Moon)氏は、ユーザーがWeb3に参入する際の障壁として、不十分なセキュリティ対策と複雑なユーザー体験を挙げています。さらにムーン氏は、ヘチ・ラボが開発を進めるフェイス・ウォレットはこうした参入障壁を超えるためのものであり、ポリゴンとの提携によってより多くの人がフェイス・ウォレットを利用するようになると述べました。

【参考】
Polygon and HAECHI LABS To Onboard Gamers To Web3 In Korea

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