6月18日金曜日の夜に「第7回 Solana Japan オンラインミーティング」が開催され、2021年5月から6月にかけて開催されたグローバルハッカソンとそこからのエコシステムトレンドについて議論が交わされました。
目次
Solana Japanミーティングとは
Solana Japanミーティングは、ソラナの日本のコミュニティーで中心的メンバーとして活躍する方たちが毎月の進捗について報告したり、ゲストを招いてプロジェクトやエコシステムについて発表してもらうことでSolanaをさらに深く知ることができるイベントです。開催時期は不定期ですが、約1か月に1回くらいのペースで開催されています。
今月はソラナのグローバルハッカソンであるソラナシーズンで頭角を現すプロジェクトについてディスカッションすることをテーマに開催されました。
Solanaのこれから注目プロジェクトは
この記事ではイベントで紹介されたプロジェクトをいくつか紹介します。なお紹介されたプロジェクトは、トークン発行予定があったりこれから使えるようになるものもありますが、エコシステムの概況を掴む目的で紹介されるものであり、必ずしも利用やトークン購入を推奨するものではありません。特に新しいプロトコルやプロダクトを使ったり、トークン投資等をする場合はご自身でよく調べてリスクを精査するようにしましょう。
ジェットプロトコル(Jet Protocol)
ジェット(Jet)はソラナ上のDeFi(分散型金融)プロトコルで、レンディング関連のプロジェクトです。まだ情報が乏しいものの、すでに界隈ではよく知られています。元メタマスク( MetaMask)のチームにいたメンバーによって創られており、6月10日にはアラメダ・リサーチ(Alameda Research)などからシードラウンドで480万ドル(約5億3,000万円)集めたことを発表しています。
■ジェットプロトコル(Jet Protocol):https://www.jetprotocol.io/
グレープ(GRAPE)
グレープ(GRAPE)は、トークンに基づいたメンバーシップ制のコミュニティーづくりを促す目的のプロジェクトで、トークン持ってる人だけがディスコードのチャンネルに入れるコンセプトのサービスです。ライトペーパーが2021年5月11日付で発表されていますが、3ページしかなくて情報の少なさは否めませんが、こちらもすでに知名度の高いプロジェクトです。
■グレープ(GRAPE):https://grapes.network/
NFTEYES
NFTEYESは、非代替性トークン(NFT)向けの複数チェーンをサポートするウェブインターフェースです。アドレスを入力すればそのアドレスに入っているNFTを画像と共に表示してくれます。将来的にはウォレットの持ち主が見せ方を編集したりできるようにする構想もあるとされています。
■NFTEYES:https://nfteyez.global/
SATOR
SATORはエンタメファンとNFTという感じのコンセプトで、好きなテレビ番組についてのトリビアクイズに答えて、NFT形式になったバッジを集められます。イーサリアム上で展開されているスポーツのCHILIZのファンクイズに似ているかもしれません。
■SATOR:https://www.sator.io/
日本にソラナ開発者はいるのか?
日本から参加しているソラナの開発者については耳にすることが少ないものの、国内の開発者がいると思われるプロジェクトとしてはSoteriaとKurobi、R-coinが挙げられていました。
またイベントでは国内のソラナユーザーの動向などもソラナジャパンのメンバーから聞くことができました。また、日本のユーザーが実際にどんなSolanaのプロダクトを使っているのかという質問には、バリデータのエクスプローラ、DEXのOrca等が挙がりました。アプリケーションの数が少ないため、現時点ではソラナを使って何かをするというよりも、まずはソラナ自体の発展をサポートしながらエコシステムの発展を見守るというようなケースが多いようです。またウォレットは関してはファントムウォレットユーザーが多いとのことです。
ハッカソンの正式な結果発表は6月末頃に発表されるとのことなので、どんなプロジェクトが表彰と資金支援を受けるのかに注目です。