香港のブロックチェーン企業であるアニモカ・ブランズ(Animoca Brands)は7月12日、7,532万ドル(約103億円)の資金調達が完了したことを発表した。
資金はオープンメタバースの推進に活用
今回の資金調達は、2022年1月18日に発表した資金調達の第2トランシェに当たるものであり、ニューヨークに拠点を構えている投資会社リバティ・シティ・ベンチャーズ(Liberty City Ventures)、ロンドンに拠点を構えている投資会社キングスウェイ・キャピタル(Kingsway Capital)などが参加している。
アニモカ・ブランズは、今回調達した資金を活用し、戦略的買収や投資、製品開発を進める。そしてオンラインユーザーのデジタル財産権を促進する取り組みなど、オープンメタバースを推進する予定だ。
デジタル所有権の分野でのリーダーとしての地位を固める
アニモカ・ブランズのヤット・シウ(Yat Siu)共同創業者兼エグゼクティブ・チェアマンは、「デジタル財産権は、オンライン上のすべての人に影響を与え、社会を定義する世代交代の象徴となり、オープン・メタバースの出現の舞台となるだろう」と語った。さらに同氏は、「私たちは、Web3業界と真のデジタル所有権の分野でアニモカ・ブランズのリーダーとしての地位を固めるために、投資家から強い支持を受け続けていることを深く光栄に思っている」とも話している。
リバティ・シティ・ベンチャーズのエミル・ウッズ(Emil Woods)マネージングパートナーは、「今後10年間で、人類はブロックチェーンに基づくデジタル資産所有が日常生活の無数の側面を大きく変える力を持つことを気づき受け入れることになるだろう」とコメントした。
キングスウェイ・キャピタルのマニュエル・シュトッツ(Manuel Stotz)創設者兼CEO(最高経営責任者)は、「NFTや類似の所有権技術の長期的な成長は、特に新興市場において非常に急なものとなっています。2018年から2019年の仮想通貨の冬から大きく強力なビジネスを出現させることによって功績を認められたアニモカ・ブランズとの継続的なパートナーシップを成長させることを楽しみにしている」とも話している。
参考
・Animoca Brands raises over US$75 million to advance vision of open metaverse
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