イーサリアム(ETH)が見据える今後10年のアップデート構想

どうも墨汁うまい(@bokujyuumai)です。
イーサリアム発明者のヴィタリック・ブテリン(Vitalik Buterin)氏はイーサリアム2.0の初期フェイズローンチ1周年を記念して、今後のイーサリアムの開発におけるロードマップ構想を公開しました。本稿ではイーサリアムの今後の開発ロードマップについて技術の難しい話を抜きにして分かりやすく解説を行います。

イーサリアムの今後のアップデート

イーサリアムは今年マイニングを終了する大型アップデート「The Merge」を控えており、ヴィタリック氏はこの「The Merge」時にかけて5段階の開発ステップの構想を明かしました。
イーサリアムの開発ステップは下記となっています。

The Merge:ETH1とETH2の統合による完全PoS(Casper FFG)移行
The Surge:ShardingベースのRollupによるスケーリング
The Verge:Verkle treesでのステートレス
The Purge:State Expiryによるクライアントコスト削減
The Splurge:PBS導入による検閲体制の向上とVDF導入

一つ一つがイーサリアムのコア技術を変更するものとなっており、非常に難しい内容となっているのでアップデート目的別に見てみましょう。

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イーサリアムの処理速度大幅改善

まず1つの区切りとなるのがイーサリアムのスケーリング、つまり処理速度の向上を目的としたアップデートです。
上記5つのうち「The Merge」と「The Surge」がそれに当たり、イーサリアムのブロックチェーンを複数に分割して並列処理を行う「Sharding」の導入と「Rollup」というイーサリアム上の新たなネットワークを展開する「L2(レイヤー2)」を主軸としたスケーリングとなります。

この処理速度向上には「The Merge」によるマイニングを終了してETHをステーキングする「プルーフ・オブ・ステーク(PoS)」への移行が必須条件であり、その後にイーサリアムブロックチェーンを分割する個数(Shards)を徐々に増やしていくというのがこの2つの開発段階となります。

既に2021年末の段階で「The Surge」が最優先であるということがデベロッパー会議で決定しており、2022~2023年にかけての開発内容となるでしょう。

関連記事:【墨汁速報】イーサリアムマイニング終了のThe Mergeを延期しない方向で合意 EIP-4488の導入を開発者が議論

イーサリアムの基本構造の大幅変更>

そして次に行うのは、「イーサリアムのブロックチェーンとしての基本構造を大幅に変更する」というもので、「The Verge」と「The Purge」がこれに当てはまります。

一般にブロックチェーンは低コストでセキュリティが高いと思われがちですが、利用されればされるほどイーサリアムは維持コストがネットワークを安全に保っているノードという参加者に負担がかかります。これはどのブロックチェーンも同じであり、10年や20年の長期間を見据えると今のブロックチェーン構造では維持できなくなるのです。

この「The Verge」と「The Purge」ではそれらに対応するためのもので、今のような分散金融(DeFi)やアートやゲームトークンなどのNFTというブロックチェーンで最も使用されているイーサリアムにはこの構造変更が急務ということになります。

イーサリアムのセキュリティ向上

そして最後にイーサリアムのセキュリティを大幅に向上するための「The Splurge」です。
このアップデートではVDF(Verifiable Delay Function)という関数を導入し、イーサリアムネットワークをマイナーの代わりに動かす「バリデータ」に対する攻撃を防ぐことが1つの目的となっています。

またイーサリアムマイナーで問題となった、取引を処理するという立場を利用したネットワークの間接的検閲に対策するPBSという仕組みを導入するというのが「The Splurge」です。

まとめ

これらのイーサリアムの今後のアップデートは非常に複雑な内容となっており、ブロックチェーンを次世代へとリードする大掛かりな計画が進行中となっています。
現状の世代のブロックチェーンではイーサリアムの開発速度を超えるものはなく、これらのアプローチは最も実際に使用されているブロックチェーンであるからこそ必要な内容と言えるでしょう。

イーサリアム(ETH)の価格・相場・チャート

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