リークによると流動性危機に落ちいた世界最大手仮想通貨取引所のFTXを救済目的で買収するとしていたバイナンス(Binance)はデューデリジェンス後に難色を示しているという。また米規制当局は今回のトラブルの原因となったFTXとCEOのサム・バンクマン・フリード(Sam Bankman-Fried)氏の投資会社であるアラメダリサーチ(Alameda Research)の関係性を調査しているという。
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バイナンスがFTXの買収断念か
バイナンスのFTX買収に詳しいとされるリーク者によると「バイナンスがFTXを買収する可能性は非常に低い」という。バイナンスは流動性危機に陥ったFTXと買収を行う基本的合意を9日に結んだと発表、その後FTXの内部データやローンコミットメントなどの財務状況の調査を行う「デューデリジェンス」の結果、買収を行うのに強い難色を示しているという。
バイナンス及びFTXはこの件についてコメントを拒否している。
超速報:リークによるとバイナンスのFTX買収におけるデューデリジェンス(財務状況等の調査)で、FTXの内部データ及びローンコミットメントを精査した結果難色を示し、買収を断念する可能性が高いというhttps://t.co/t3QN0SJ9zD#ビットコイン #仮想通貨 #Bitcoin #イーサリアム #FTX #Binance #FTT
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) November 9, 2022
FTXはバイナンスに次世界2位の出来高を誇り、多くの機関投資家やマーケットメイカーが使用していたことから、ほか企業が買収をして負債を補填することは難しいといえるだろう。
*バイナンスはこのリーク後正式にFTX買収の断念を発表(追記)
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米規制当局がFTXとアラメダの関係性調査を開始
また別のリークによるとFTX USが提供していたFTX Earnによるレンディングに対して米国証券取引委員会(SEC)が数ヶ月前に調査を開始していたという。またFTT価格の暴落やFTXの取り付け騒ぎ、さらには流動性危機による出金停止という自体に陥った原因であるアラメダリサーチとFTXとの関係性、さらにはバイナンスの買収について米国証券取引委員会(SEC)と米国先物取引委員会(CFTC)が調査を開始するとしている。FTXの波乱とビットコインや仮想通貨への多大な影響は続くと見られる。
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