データ分析企業のアルカナ・リサーチ(Arcane Research)は12月16日、2021年第49週目となる週間レポートを公開した。このレポートの中で同社は、新型コロナウイルスが流行中の世界において、ビットコイン(BTC)は優れたインフレヘッジになっていたと発表した。
ビットコイン(BTC)は優れたインフレヘッジ
アルカナ・リサーチの今回のレポートでは、ビットコインがインフレヘッジとしてのの役割を持っているかどうか判断する最も分かりやすい方法として、2020年に入ってからのパフォーマンスを参照している。未曾有の金融刺激策とサプライチェーン問題による高インフレを特徴するこの期間、ビットコインは520%の実質リターンを実現している。
また同期間における、金の実質リターンは8%、米国の代表的な企業の株価指数であるS&P500の実質リターンは33%だった。同レポートでは、これらの数値として比較して、その数値の大きさからビットコインが実際に優れたインフレヘッジであったことを示していると指摘している。
金融市場の動向にも影響を受けやすくなってきているビットコイン
また今回のレポートでは、最近のビットコイン(BTC)の価格変動についても言及している。ビットコインは、2021年11月に一時約770万円の値をつけ史上最高値を更新し、その後下落を続けている。
同レポートでは、強気相場における大きな下落はビットコインによくある特徴だとしながらも、2017年12月17日に当時の最高値を更新した際と、今の市場が別物であると指摘している。
その理由として、2020年以降にはビットコインが徐々に機関投資家に採用されるようになった他、中国のビットコイン禁止や国家がビットコインを採用するなど、以前と同様ビットコイン特有なニュースに加え、伝統的な金融市場の動向にも影響を受けやすくなってきていると説明している。
参考
・Does bitcoin protect against inflation?
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