ビットコイン約140億ドル規模のオプションが本日満期、17時に何が起きる?
ビットコイン約140億ドル規模のオプションが本日満期、17時に何が起きる?

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※本記事は、2026年9月25日時点で確認できたDeribitなどの公開情報をもとに作成しています。

 

ビットコイン(BTC)の約140億ドル規模のオプションが、9月25日に満期を迎えます。

Deribit(デリビット)のデータを集計するPerpFinderによると、9月25日02時40分(UTC、日本時間11時40分)時点で、同日に満期を迎えるBTCインバース・オプションの未決済建玉は約143.3億ドルでした。

満期時刻は午前8時(UTC)で、日本時間では9月25日17時です。

 

約140億ドルと聞くと、「それだけのビットコインが一斉に売られるの?」「17時になったらBTC価格が急落する?」と感じる人もいるかもしれません。

しかし、約143億ドル分のBTCが17時に一斉に売買されるわけではありません。

この金額は、満期を迎えるオプションの未決済建玉をドル換算した「想定元本」の規模です。

 

一方、大規模なオプションの満期を前にすると、投資家やマーケットメーカーが保有するポジションを調整する場合があります。

そのため、満期前後のビットコイン価格がどう動くのか、市場では注目されやすくなります。

今回は、そもそもビットコインの「オプション」とは何なのか、なぜ満期が相場材料として注目されるのかを分かりやすく解説します。

 

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ビットコイン約143億ドル相当のオプションが日本時間17時に満期

PerpFinderが集計したDeribitのデータによると、9月25日02時40分(UTC、日本時間11時40分)時点で、同日に満期を迎えるBTCインバース・オプションの未決済建玉は約143.3億ドルです。

内訳は、コールが約77.6億ドル、プットが約65.7億ドルとなっています。

 

満期日 2026年9月25日
満期時刻 日本時間17時
未決済建玉 約143.3億ドル
コール 約77.6億ドル
プット 約65.7億ドル

 

※PerpFinderによるDeribitのBTCインバース・オプション集計。数値は9月25日02時40分(UTC、日本時間11時40分)時点で、BTC価格や建玉の増減によって変動します。

 

ちなみに、前日の9月24日13時50分(UTC)時点では約148.7億ドルでした。

満期までの間にもポジションの決済やBTC価格の変化などによって、ドル換算した未決済建玉の規模は動きます。

今回の満期は、Deribitで3月・6月・9月・12月に設定される四半期満期の一つです。

 

ただし、約143億ドルという数字は、その金額の資金が一斉に市場へ入ったり、同額のビットコインが売却されたりするという意味ではありません。

ここを理解するには、まずオプションの仕組みを知っておく必要があります。

そもそも「ビットコインオプション」とは?

オプションとは、あらかじめ決められた価格で対象となる資産を「買う権利」または「売る権利」を取引する金融商品です。

大きく分けると、次の2種類があります。

 

  • コールオプション:決められた価格で買う権利
  • プットオプション:決められた価格で売る権利

 

例えば、BTC価格が8万ドルのときに、8万5,000ドルを行使価格とするコールオプションを持っていたとします。

満期時のBTC価格が9万ドルなら、8万5,000ドルを上回った部分について本質的な価値が生まれます。

 

一方、BTC価格が8万5,000ドル以下のまま満期を迎えれば、そのコールオプションの本質的価値はゼロです。

 

※実際の投資損益には、オプションを購入するときに支払った「プレミアム」なども関係します。

 

プットは反対で、決められた価格で売る権利です。

例えば7万5,000ドルを行使価格とするプットオプションなら、満期時のBTC価格が7万5,000ドルを下回るほど本質的価値が生まれます。

オプションは値上がりや値下がりを予想した取引だけでなく、保有している資産の価格下落に備える目的でも利用されます。

 

今回話題になっているDeribitのBTCインバース・オプションは「欧州型」です。

満期前に権利を行使することはできず、満期時に自動的に処理されます。

また、行使価格で現物のBTCを受け渡すのではなく、決済価格と行使価格をもとに損益を精算する仕組みです。

約143億ドル分のビットコインが17時に売られるわけではない

今回のオプションは、日本時間9月25日17時に満期を迎えます。

Deribitでは、満期時に利益の出る状態にあるオプションは自動的に行使され、決済価格をもとに損益が精算されます。

現物のBTCが約143億ドル分、一斉に取引所で売買されるわけではありません。

 

PerpFinderが示している約143.3億ドルは、未決済オプションのUSD想定元本です。

オプションを購入するために実際に支払われた金額や、満期時に支払われる金額そのものを表した数字でもありません。

そのため、「143億ドルの売り注文が出るから暴落する」「143億ドルの買いが入るから急騰する」と単純に考えることはできません。

 

また、国内取引所などで現物のビットコインを保有している人のBTCが、今回の満期によって自動的に売却されたり決済されたりすることもありません。

では、現物のBTCが一斉に売買されないにもかかわらず、なぜオプション満期が相場材料として注目されるのでしょうか。

なぜオプション満期でビットコイン価格が注目される?

理由の一つが、オプションを取引している投資家やマーケットメーカーによる「ヘッジ」です。

マーケットメーカーなどは、オプションを保有・販売することで生じる価格変動リスクを抑えるため、BTCや先物を売買してポジションを調整することがあります。

 

例えば、BTC価格が動けば、オプションの価格がBTC価格にどの程度反応するかを示す「デルタ」も変化します。

すると、それまで行っていたヘッジの量を調整する必要が出てくる場合があります。

特に満期が近いオプションでは、BTC価格が特定の行使価格付近を動くことで、必要な調整量が短時間で変化することがあります。

 

また、満期を迎えるポジションを決済し、より先の満期へ移す「ロール」と呼ばれる取引が行われる場合もあります。

こうしたポジション調整がBTCや先物市場の売買につながる可能性があるため、大規模なオプション満期は注目されます。

ただし、満期だからといって必ずBTC価格が大きく動くわけではありません。

ヘッジがどの方向に行われるかは、市場参加者が持つポジションによって異なります。

そのため、「大規模な満期=急騰・暴落」と単純に結び付けることはできません。

コールが多ければビットコインが上がる、という意味でもない

9月25日11時40分時点では、コールの未決済建玉が約77.6億ドル、プットが約65.7億ドルとなっています。

コールのほうが多い状態ですが、「コールが多い=市場参加者がBTCの上昇を予想している」という意味ではありません。

 

オプションには買い手だけでなく売り手もいます。

また、現物や先物と組み合わせて、保有資産の価格変動リスクを抑える目的で利用されることもあります。

そのため、コールとプットの金額だけを見て、市場全体が強気なのか弱気なのかを判断することは困難です。

オプションの建玉は相場を見る材料の一つではありますが、それだけで今後のBTC価格を予測できるわけではありません。

 

なお、今回紹介しているオプション取引は、ビットコインそのものを購入する「現物取引」とは異なります。

オプションではなく、実際にBTCを購入して保有したい場合は、国内の暗号資産取引所を利用できます。

Coincheckではビットコインの現物購入に対応しており、購入方法や手数料については以下の記事で詳しく解説しています。

 


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日本時間17時、ビットコイン保有者は何を見ればいい?

今回のオプションは、9月25日午前8時(UTC)、日本時間17時に満期を迎えます。

Deribitでは、満期時の決済に使う価格として、直前30分の指数価格から算出した時間加重平均価格(TWAP)を利用します。

対象となるのは午前7時30分から8時(UTC)、日本時間では16時30分から17時です。

 

そのため短期的な値動きを確認する場合は、17時という時刻だけでなく、16時30分から17時前後にBTC価格や売買高、先物市場などが実際にどう動いているかを見る方法があります。

ただし、17時前後にBTC価格が動いたからといって、すべてをオプション満期の影響と考えることもできません。

現物市場での大口売買や経済指標、金融政策に関するニュースなど、同じ時間帯に別の材料が発生している可能性があります。

約140億ドル規模でも「今日急騰・暴落する」とは限らない

日本時間9月25日11時40分時点で、同日17時に満期を迎えるDeribitのBTCインバース・オプションは約143.3億ドル相当です。

大規模な満期を前に、マーケットメーカーなどによるヘッジやポジション調整が行われる可能性があるため、短期的な相場材料として注目されています。

しかし、約143億ドルという数字だけを理由に、ビットコインが急騰する、あるいは暴落すると判断することはできません。

約143億ドル分のBTCが一斉に市場で売買されるわけではなく、コールとプットの建玉だけで相場の方向を予測することも難しいためです。

 

現物のビットコインを保有している場合も、今回の満期によって自分のBTCが自動的に売却されるわけではありません。

満期前後に価格が大きく動いた場合は、オプションだけに原因を求めず、同じ時間帯にほかの相場材料が出ていないかも確認したいところです。

 

ビットコインを現物で購入する方法やCoincheckの手数料については、以下の記事で詳しく紹介しています。

 

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複数の国内取引所を比較したい場合は、以下の記事も参考にしてください。

 

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※本記事は、特定の暗号資産や金融商品の購入・売却を推奨するものではありません。

※暗号資産は価格変動が大きく、元本を失う可能性があります。オプション市場の建玉や満期などの情報のみを根拠に、将来の価格を予測することはできません。

※オプションの未決済建玉やドル換算した想定元本は、BTC価格や満期前の取引によって変化します。本記事に記載した数値は確認時点のものです。

出典・参考

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