クーコイン・ラボがメタバース基盤プロジェクト共に進めるインキュベーションプログラム発表

セイシェル共和国を拠点としている仮想通貨取引所であるクーコイン(KuCoin)の投資・インキュベーション部門であるクーコイン・ラボ(KuCoin Labs)は8月12日、メタバース基盤プロジェクトのユニバース・ネットワーク(Univers Network)と共に進めるインキュベーションプログラムを発表した。

Choose-to-Earn(選んで稼ぐ)と呼ばれる独自の仕組みを開発

クーコイン・ラボは、初期段階のさまざまなプロジェクトに投資し、プロジェクトオーナーが分散型世界での持続的な成長と成功を達成できるよう支援している。

ユニバース・ネットワークは、仮想世界間の相互運用性を実現するインフラツールを設計する独立系メタバースプロジェクトだ。パリに拠点を置くチームから50名以上の開発者が参加し、ブロックチェーンとゲームエンジンの両方でメタバース相互接続を可能にするSDKを開発している。また、ユニバース・ネットワークは、「Choose-to-Earn(選んで稼ぐ)」と呼ばれる独自の仕組みを開発し、開発者とユーザーをつなげながら、関係する両プロジェクトのユーザーベースに価値を創造していくことを目指している。

Web2の起業家によるWeb3を理解、および採用を促進

クーコイン・ラボのルー・ユイ(Lou YU)代表は、「クーコイン・ラボズの目的は、Web2の起業家らがWeb3を理解および採用を促進することだ。さまざまな側面からユニバース・ネットワークに助言を行い、Web3コミュニティのインセンティブ、技術構造、ビジネス戦略、マーケティングの方向性、資金調達、市場参入計画などに関する知識を共有している」と語っている。

さらに同氏は、「クーコイン・ラボは、将来的にユニバース・ネットワークとの潜在的で多様なコラボレーションを模索し、革新的でメタバースなインフラストラクチャソリューションのリーディングカンパニーになるために必要なスケーラビリティとリソースを付与していく」と述べている。

また、ユニバース・ネットワークの公式ツイッターは、「私たちは一緒にメタバース探査を進め、その最大の成功に必要な重要なインフラを開拓していきます」とつぶやいている。

参考
・KuCoin Labs Advances Metaverse Exploration by Incubating Univers Network

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