リーク報道によると世界最大手資産運用会社のブラックロックは、米国証券取引委員会(SEC)のビットコイン現物ETF(Bitcoin Spot ETF)の承認に向け、同社ビットコインETFの流動性提供を行うマーケットメイカー最大手3社と会談を行ったという。
ブラックロックのビットコイン現物ETFは現段階で最もSECに承認される確率が高いファンドであると考えられており、ビットコイン価格はこの期待から521万円前後を推移している。
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ブラックロックのビットコインETFに最大手マーケットメイカー
リーク報道によるとビットコイン現物ETFを上場申請中の世界最大手資産運用会社のブラックロックは、最大手ETFマーケットメイク企業であるジェーンストリート(Jane Street)やジャンプ・トレーディング(Jump)、バーチュ・ファイナンス(Virtu Finance)、ハドソン・リバー・トレーディング(Hudson River Trading=HRT)などと秘密裏に会談を行い、同社のビットコインETFの流動性提供を行うマーケットメイクについて話あったという。
バーチュは2022年に最大手マーケットメイク企業である米シタデル・セキュリティーズ(Citadel Securities)と同時に仮想通貨のマーケットメイク事業に参入していることが知られている。ブラックロックを含む上記企業は本件に関してのコメントは差し支えるとしており、HRTからの返答はなかった。
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— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) October 31, 2023
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ビットコインETFのマーケットメイクの必要性
上場投資信託、つまり証券取引所に上場されるETFにおいてマーケットメイクは非常に重要な役割であり、一般投資家から機関投資家まで多くの投資家が参入時の売買需要を提供する必要がある。
特にジェーン・ストリートは世界最大手のETFマーケットメイカーであり、既に米国外で存在しているETFと同様に証券取引所に上場を行う上場取引型金融商品(ETP)の需要からみても投資家とビットコイン市場は十分なETFのサポートを行えるとグレースケールのGBTCの審議に対してコメントを残している。
出典:米国証券取引委員会(SEC)
マーケットメイカーにとってのビットコインETF
またジェーンストリートとジャンプは、2023年5月に米国証券取引委員会(SEC)による仮想通貨産業の不明瞭な規制により、仮想通貨米国市場から段階的に撤退することを発表。ジェーンストリートはETFに特化したマーケットメイカーであり、ヴァーチュとともに東証でのマーケットメイカーとしても知られている。
つまりビットコインETFという米規制当局の下規制され、証券という枠組みにおける既存金融市場からの需要という確かな市場におけるマーケットメイクは同社の本業であるということだ。
仮想通貨市場にも投資家にはあまり認識されていないものの、上記マーケットメイカーが流動性を提供しており、より良い取り引き環境を構築してきた。これらを考慮するとブラックロックはビットコイン現物ETFが承認される可能性が高いと考えており、着々と準備を進めているということになる。米国証券取引委員会(SEC)が承認することは時間の問題と言えるだろう。
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