米最大手デリバティブ取引所CMEは日本時間8日午前8時、イーサリアム先物の取扱開始した。CMEが仮想通貨の先物を取り扱うのは2017年12月のビットコイン先物以来であり、2例目となる。
ETH超速報:CMEのイーサリアム先物ついに取引開始🎉現時点での出来高は15コントラクトで、イーサリアム換算で750ETHの出来高となっています。#イーサリアム #Ethereum #仮想通貨 #暗号資産 #墨汁うまい #ETH #CME #イーサリアム先物 pic.twitter.com/IbK8dYFeBe
— 墨汁うまい(Bokujyuumai) (@bokujyuumai) February 7, 2021
CMEイーサリアム先物の取引開始へ
CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)は、月曜日のマーケットオープンに合わせ予定どおりイーサリアム先物の取扱を開始、開始価格は1669.75ドルとなっている。
CMEイーサリアム先物は1コントラクト50ETHでの取引であるため、現在のイーサリアム価格から換算すると、17,0000円(ETH価格) * 50ETH(1ロット) = 約850万円となっている。
ETH価格の高騰も相まって1コントラクトで約850万円だ。
CMEイーサリアム先物の出来高
CMEの公式によると、イーサリアム先物の8日8時30分現在の出来高は30コントラクトとなっており、約30分で1500ETH、日本円にして2.55億円相当になり、順調な滑り出しだと言えるだろう。
CMEは四半期先物及び四半期以外の各限月のイーサリアム先物を提供しており、2月物は2021年2月26日まで取引を行うことになり、2021年3月1日にCME初のイーサリアム先物が決済される予定だ。
イーサリアム需要
イーサリアムは2017年の仮想通貨バブルのドル建て最高値1427ドルを大きく超え、2021年2月6日には1760ドルを記録。これは約1年前のコロナショック時の16倍の高騰となっており、背景には2020年7月から続くイーサリアム上の金融「DeFi(非中央集権金融)」でのETHを運用した利回りの需要や、ブロックチェーンの歴史を塗り替える可能性を持つ「イーサリアム2.0」のステーキング需要など多岐にわたる需要の増加が高騰要因となっている。
株と大きくことなり、ETHを実際に利用してイーサリアム上に展開される多くのコントラクト(プログラム)を使用できるという実需要は、仮想通貨独特なものと言えるだろう。イーサリアムのトークンであるETHは、これらのDeFiを使用するための手数料やトークンを借り入れするための担保資産、イーサリアム上で売買ができる流動性を提供や、32ETHをデポジットしてイーサリアム2.0ネットワークに参加し、報酬を得るなど多様な運用で不労所得を得られるなどこの3年で著しい発展をしている。
今後もイーサリアム2.0の開発動向、DeFiの進化、CMEイーサリアム先物開始による市場の変化はめまぐるしいものとなり、注目必須だ。
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