
イーサリアム(ETH)今後どうなる?2025年の価格予測と最新動向を徹底解説
この記事の結論
2025年は「Pectra」(2025/5/7本番実装)後の基盤強化期。米国の現物ETH ETFは2024/7/23に上場し、2025年8月には月間ベースで大規模な純流入が観測された月がある。一方で9月は流入の急減も確認され、資金循環の波が大きい。DeFiのTVL(預かり資産)は2025年Q3に“3年ぶりの高水準($160–170B台)”へ回復(“過去最高更新”という断定は避ける)。価格レンジは3,000〜6,000ドルの予測が中心だが、規制・マクロ環境・ビットコイン相場の連動性が最大の変動要因。
3つの重要ポイント
- Pectra実装済み(2025/5/7):Prague(EL)+Electra(CL)の大型統合アップグレード。処理性能を「何%向上」といった定量主張は公式一次情報に見当たらず、断定は避ける。
(参考)EF公式アナウンス/当日の主要報道。 - 現物ETH ETFの存在感:2024/7/23に米国で取引開始。2025年8月はiShares Ethereum Trust(ETHA)単体で+$3.4Bなど、月間で強い純流入の月があったが、翌9月は流入が大きく減速しており、継続性の見極めが必要。
- DeFiの復調:2025年Q3のTVLは$160B超の“3年ぶり高水準”。2021年末の史上高値レンジとはまだ議論があるため、「過去最高」断定は避ける。Dencun(2024/3)のEIP-4844によりL2手数料は大幅低下し、ユースが定着。
イーサリアムの現状と直近の価格動向
要約: 2025年はPectra実装で基盤を強化。米現物ETH ETFは2024/7/23に上場し、2025年8月に月間で大きな純流入(ETHAで+$3.4B等)が観測。一方で9月は大幅減速。DeFiのTVLはQ3に$160–170B台の3年ぶり高水準を回復。
- ETF:BlackRock(ETHA)、Fidelity(FETH)ほか主要銘柄が稼働。初日の上場は2024/7/23。
- 資金動向:2025年8月はETH ETFに数十億ドル規模の純流入が入り、同時期のBTC ETFが純流出の月も。翌9月はETH ETFの月間流入が急減しており、価格と連動しやすい点に留意。
- ステーキング構造:2025年Q3〜Q4入り時点で総供給の約30%前後がステーク。売り圧は相対的に抑制されやすい一方、アンステーク・再配分の波も観測。
- L2手数料:Dencun(EIP-4844/blob導入)後、L2手数料は構造的に低下。開発者レポートや研究メモでもコスト低減の定量説明が蓄積。
2025年の価格予測と根拠
要約: 民間予測の中心帯は3,000〜6,000ドル。上振れ要因はETF資金・DeFi指標・アップグレード進捗、下振れ要因は規制・マクロ・BTC連動。主要ハウスの強気例として、スタンダードチャータードは2025年末$7,500シナリオを提示(8月時点)。
ポジティブ要因
- ETF流入:2025年8月はETHA+3.4Bなど目立つ流入。月次で見ればETH ETFがBTC ETFを上回る局面も。需給の下支えに。
- DeFi回復:TVLが$160–170B台の高水準に回復。L2低手数料やオンチェーン与信・デリバティブの拡大が寄与。
- アップグレード:Pectra実装済み。次フェーズFusakaは2025年12/3実施でロックイン済みとの報道。目玉はPeerDASなどデータ可用性強化。
ネガティブ要因
- 規制・税制:各国の方針次第でセンチメントが急変。日本は2026年度の分離課税(約20%)をめぐる見直し要望が進行中だが、現時点では未確定。
- マクロ/BTC連動:金利・景気・ドル指数やBTCのトレンドに引きずられやすい。ETFフローも価格と同調しやすく、8月→9月のように急変することがある。
今後のイーサリアムを左右する5大要因
- アップグレード進捗
- Pectra(実装済み):アカウント抽象化関連やバリデータ運用(最大ステーク上限の見直し等)を含む複数EIPの統合。効果を%で断定する一次情報はなく、定量化は慎重に。
- Fusaka(2025/12/3予定):開発者コールでロックイン。PeerDASを中心にデータ可用性を強化し、L2スケールの土台を拡充。実装内容は最終版リリースに依存。
- ETFマネーの動向
- 上場後1年を経て資金の厚みが増加。2025年8月は目立つ純流入だった一方、9月は急減。今後も価格との相関・回転に注意。
- DeFi・TVL・手数料
- 2025年Q3は$160–170B台へ回復(“3年ぶり高水準”)。Dencun後のL2低手数料が利用拡大に寄与。
- レイヤー2エコシステム
- 手数料低下・処理能力拡大でL2移行が進む。Fusaka/PeerDASによりデータ可用性が強化されれば、L2のコスト構造・最終性設計にも波及。
- 規制・税制・マクロ
- 日本の税制見直しは追い風になり得るが現時点で法改正は未確定。米金融政策や地政学、為替動向も大きい。
投資を始める前に知っておくべきこと(要点)
- 少額から段階的に:余裕資金で始め、相場に慣れる。
- 積立(ドルコスト):時間分散で平均取得単価を平準化。
- 保管とセキュリティ:取引所/ソフト/ハードウォレットの特性を理解。2FA、フィッシング対策は必須。
- 分散:資産全体に占める暗号資産比率は5〜10%目安が一般的。
日本の主要仮想通貨取引所
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よくある質問(FAQ)
Q1. 2025年のETH想定レンジは?
A. 中心帯は3,000〜6,000ドル。ETF資金・DeFi指標・アップグレードが上振れ要因、規制・マクロ・BTC連動が下振れ要因。保証はない。強気シナリオとして$7,500観測もある(8月時点の外部予測)。
Q2. Pectraで“処理速度が40%向上”は本当?
A. 公式に%で示した一次情報は確認されていない。Pectraは複数EIPの機能・効率改善で、定量断定は避けるのが妥当。
Q3. 現物ETH ETFの現状は?
A. 2024/7/23に米国で上場。2025年8月に月間で大きな純流入が観測された月がある一方、9月は流入が大きく鈍化。短期の勢いと持続性を分けて評価。
Q4. DeFiは回復している?
A. 2025年Q3に$160–170B台の“3年ぶり高水準”。“過去最高”断定は避ける。
Q5. 次のアップグレードは?
A. 通称Fusakaが2025/12/3予定でロックイン。目玉はPeerDASなどのデータ可用性強化。最終仕様・日程は実装リリースに従う。
参考資料・出典
- Pectraの実装日時(EF公式/主要メディア)
- 現物ETH ETFの上場開始(2024/7/23)・銘柄例(主要社)
- 2025年8月のETH ETF月間フロー(ETHA +$3.4B等)・その後の急減(9月)
- DeFi TVLのQ3水準($160–170B台、3年ぶり高水準)
- Dencun(EIP-4844)後のL2手数料低下の技術背景(研究・解説)
- ETHステーキング比率(約30%前後)
- 日本の税制見直し(2026年度に向けた要望・検討状況)
- Fusakaのスケジュール(2025/12/3予定、PeerDAS)
免責事項
- 本記事は2025-11-05時点の情報をもとに作成しています。市場・制度は変更される可能性があるため、最新情報は必ず公式発表でご確認ください。
- 本記事は情報提供を目的としたもので、特定の投資を推奨するものではありません。投資判断は自己責任でお願いします。