国際サッカー連盟(FIFA)は、11月21日に開幕するカタールワールドカップ2022に向けて、Web3.0ゲームのポートフォリオを発表した。
選手育成ゲームや公式デジタル資産収集など4種を公開
今回の公式発表によると、現在考えられているコンテンツは、すべてWeb3.0とデジタル関与の将来を念頭に置いて設計されているという。さらに、これらのコンテンツは、大会期間中にプレイすることができる。今回の公式発表では、4つのコンテンツが公開された。
公開されている1つ目のコンテンツは、AIで制御されたキャラクター同士でプレイする「アルタード・ステート・マシン(Altered State Machne)」だ。このコンテンツでは、AIで制御されたキャラクター同士で4対4のサッカーをプレイすることができる。このゲームでは、プレイヤーはAIチームの監督兼オーナーとなり、パワーアップやトレーニングで能力を向上させることができる。また、キャラクターを集めてトレードすることで、お気に入りのタレントの組み合わせでチームを作ることも可能だ。
2つ目のコンテンツは、ブロックチェーンベースのメタバースであるアップランド(Upland)を活用したものだ。トーナメントのハイライトビデオを含むFIFAワールドカップの公式デジタル資産を収集することができる。またアップランドでは、今回のワールドカップの決勝が開催されるルサイル・スタジアム(Lusail Stadium)などのレプリカが用意されている。これらの場所では、アイテムを購入したり、賞品を獲得したりすることができる。
ほかにもサッカーカードに基づいた予想ゲーム「マッチデー(Matchday)」や、FIFAワールドカップの写真やビデオの瞬間を残せるモバイルアプリ「フィグトル(Phygtl)」などが予定されている。
デジタルネイティブの新しいサッカーファンを受け入れる
FIFAのロミー・ガイ(Romy Gai)氏は、「今回の提携は非常にエキサイティングなものだ。この提携により、私たちはデジタルネイティブの新しいサッカーファンを受け入れ、ファンが既に活動している空間でファンと関わることができるようになる」と語っている。また同氏は、「私たちが将来にわたってゲーム戦略を構築していく中で、Web3.0が重要な役割を果たすことは間違いない。これは、私たちの旅の始まりとなる」とも語っている。
参考
・FIFA unveils range of new web 3.0 games ahead of FIFA World Cup Qatar 2022 ™
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