マイクロストラテジーCEO「退職後の資産に仮想通貨の追加を推奨」

マイクロストラテジー(MicroStrategy)の創業者兼最高経営責任者(CEO)であるマイケル・セーラー(Michael Saylor)氏はこのほど、資産運用大手のフィデリティ・インベストメンツ(Fidelity Investments)が確定拠出年金401Kの一環としてビットコイン(BTC)のオプション提供を発表したことを受けて、人々は自身の退職後の資産ポートフォリオに暗号資産(仮想通貨)を追加すべきだと語りました。

ビットコイン(BTC)大量保有するマイクロストラテジー社の確信

ビットコイン支持者のセーラー氏は5月3日の同社第一四半期(Q1)会議で、大量のビットコインを保有する同社の収益が2021年同期比2.92%減の1億1930万ドルだったことを認めながら、ビットコインは金(ゴールド)より優れた資産であると主張しています。

セーラー氏は、ビットコインが退職後のために投資する最もリスクの低い資産であると言います。同氏は「ビットコインについて考え勉強すればすぐに、あなたが退職ポートフォリオに入れることができる最もリスクの低いものだと気が付くだろう」と次のように語ります。

「フィデリティからの401Kの提供は、大規模な教育イベントである。ファイナンシャルアドバイザーやリタイアメントプランナー、大手金融業界全体がこの商品を前面に押し出し、最終的にまったく新しい層の投資家にビットコインを紹介し、資産クラスを拡大することになると思います」。

企業戦略は第1に「どこでも情報」、第2にビットコインの取得

マイクロストラテジーはQ1決算会議で、同社が3月31日時点で12万9218ビットコインを保有していると報告しました。その市場価格は59億ドルであり、「19億ドルの含み益もしくはほぼ50%の上昇を反映している」ことを公表しました。同氏はソフトウエア企業として現在、仮想通貨を長期的に取得、保持する戦略に基づいており、ビットコインを販売する予定はないとしています。同社はQ1に4,827ビットコインを、市場価格2億1500万ドル、平均価格4万4645ドルで購入しています。

マイクロストラテジー社は、大手の独立系上場分析およびビジネスインテリジェンス企業です。同社の企業戦略の1つにビットコインを取得と保有を挙げています。同社は、金融政策に縛られない、堅牢で公開されたオープンソースのアーキテクチャに支えられた信頼できる価値の貯蔵手段であるとの考えを示しています。

参考
Bitcoin (BTC) Is the Least Risky Thing To Have in a Retirement Portfolio, Says MicroStrategy CEO Michael Saylor
・MicroStrategy Announces First Quarter 2022 Financial Results

【こんな記事も読まれています】
ビットコイン(BTC)先物基準価格が1年ぶりの底値に!市場価格には今後プラスの影響か?
イーサリアム2022年第一四半期ネットワーク収益は24億ドルに大幅増
リップルとライトコインの反騰へ?人気アナリストが予測

おすすめの記事
【墨汁速報】イーサリアムL2の「ジーケーシンク(zkSync)」で初のハッキング 報酬キャンペーンで被害が増加か
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】イーサリアムL2の「ジーケーシンク(zkSync)」で初のハッキング 報酬キャンペーンで被害が増加か
イーサリアム上に展開するL2ネットワークのジーケーシンク(zkSync)で初のハッキング被害が発生した。ジーケーシンク上に展開するレンディングプロトコルの「エラレンド(Eralend)」がハッキング被害に遭い、推定340万ドル(約4.8億円)の被害であるとみられている。
【墨汁速報】破産した仮想通貨レンディング”セルシウス” 600億円規模のstETHを引出し開始
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】破産した仮想通貨レンディング”セルシウス” 600億円規模のstETHを引出し開始
2022年の仮想通貨長期下落トレンドの連鎖倒産で破産し、再生を目的としたチャプターイレブン中の仮想通貨レンディング企業”セルシウス(Celsius)”が運用していたイーサリアム(ETH)の引出しを開始した。これらの運用されていたETHは流動性ステーキングプロジェクトのライド(Lido)ファイナンスを介して行われており、約24万ETHが既にセルシウスによって引出しリクエストされている。