イーサリアム(Ethereum)のエコシステムを拡大し、安い手数料で速くトランザクションが実行できるPolygon(旧Matic)の2021年6月プロジェクト動向をまとめます。
目次
Polygonscan(ポリゴンスキャン)
polygonのブロックチェーンエクスプローラー「Polygonscan」がローンチしました。イーサリアムを使う人には見ての通り、Etherscanからフォークして作られたもので使い勝手は同じなので分かりやすくなっています。
参考:https://polygonscan.com/
プロジェクトとのインテグレーション
すでにスシスワップ(SushiSwap)やカーブ(Curve)などの大型DeFi(分散型金融)プロジェクトなどでもインテグレーションされているPolygonですが、特に6月前半はたくさんの発表がありました。その中のいくつかをピックアップします。
0x
分散型取引プロトコルの0xとPolygonがパートナーシップを結び、#DefiForAll Fundから0x Community DAOに700万ドルのMATICを割り当て、ポリゴン上で稼働する0xのアプリケーションにアクセスできるユーザーを増やす取組みを行います。
Polkastarter
Polkastarter IDOとfixed swapがポリゴンに対応すると発表されました。これによってPolkastarter IDOのエコシステム全体のスケーラビリティ、コスト効率、そして相互運用性が高まることが期待されています。
Pooltogether
ハズレのない宝くじのようなプロダクトPool Togetherでは約2か月前にPolygon対応が発表されましたが、下記の追加アナウンスメントが出されています。
- Maticの初回報酬期間がさらに30日間延長
- POOLガバナンストークンがPolygonにブリッジされたため、POOLガバナンスがPolygon上の預金者にPOOLを分配可能に
- 賞金プールビルダーがPolygonに対応し、Aave for yieldを使って誰もがPolygonで独自の賞金プールを作成可能
その他Polygonの公式ツイッターからは下記のプロジェクトや取引所に関する情報共有やアナウンスメントが見受けられました。
Polygonサポータープログラム
Polygon advocatesというポリゴンコミュニティをサポートするメンバーのためのプログラムがスタートしています。
開発者やデザイナー、マーケターなど色々な強みを持った人を募集しており唯一の要件はポリゴンとイーサリアムのミッションを心から信じることができることだと述べられています。
このプログラムに参加するメリットとしては下記の点が挙げられます。
Polygonのコアチームと働くことができる
ポリゴンコミュニティの顔として活動することができる
ポリゴンコミュニティでの活動に対する支援を受けられる
世界中のポリゴンコミュニティに仲間ができる
スケーラビリティのエバンジェリストとして活動し個人のブランドを築ける
などが挙げられています。
興味のある方は下記のページから応募が可能です
・ Polygon Advocate Community
大型DeFiハッカソン、ETH Global
2021年に行われる最大規模のDeFiハッカソン、「HackMoney」がETH Globalによって開催されます。
6月18日~7月9日にかけて行われて、参加者の規模は1,000人以上、賞金は10万ドル(約1,100万円)以上、3週間にわたるハッカソンです。
詳細:HACK MONEY
Polygon, Uniswap, Compoundなど有名プロジェクトがスポンサーとして参加しており、開催期間中はエンジニア向けのワークショップなどが行われます。
まとめ
アプリケーションとの連携やコミュニティサポーターのプログラム、ハッカソンなどイベンとや発表が多く続いています。イーサリアム上のアプリケーションのポリゴン対応は今後さらに進むと想定され、今後の発展にも注目です。