【墨汁速報】ビットコイン急落「仮想通貨マイニングの電気に段階的な30%課税」バイデン大統領発言で

米バイデン大統領はフィラデルフィアの演説において「ビットコインなどの仮想通貨マイニングに使用する電気に段階的に30%の税金を課す」と提案。このバイデン大統領の発言後ビットコインは急落、一時2017年仮想通貨バブル時の最高値である19785ドルに迫る2万ドルまでの下落を記録した。

関連記事:【墨汁速報】ビットコイン急落 仮想通貨のインフラを支えるシルバーゲート銀行が破産警戒

バイデン大統領の発言でビットコイン急落

米バイデン大統領は現地時間木曜、赤字を減らして富裕層から税金を徴収し、軍事費を増やして中国との競争を激化させる6.8兆ドルの予算案を発表した。この提案後に行われたフィラデルフィアでの演説中に新たなプランの1つとして「税収としては小さいものの、ビットコインや仮想通貨のマイニングで使用される電気に対して段階的な30%の課税を行う」と発言。

この発言後ビットコイン価格はFTX破産前の最高値である21500ドルを大きく割れ、一時2万ドル割れ目前まで下落した。

ホワイトハウス当局者は仮想通貨マイニングが大量の電気を使用することで低排出エネルギーへの移行の妨げになっていると述べている。

関連記事:【墨汁速報】NY規制当局「ETHは証券」として米仮想通貨取引所クーコイン(KuCoin)を訴える

バイデン大統領は仮想通貨に否定的?

米バイデン大統領は仮想通貨を介した経済制裁逃れなどに積極的な対策を行っており、2022年3月には仮想通貨規制の変更を行う大統領命令に署名するという報道なども見られた。

大統領に就任前、ツイッターで大規模アカウントハッキングがあった際に被害にあっており、「1000ドルのビットコインを送金してくれれば2000ドルにして送り返す」という悪質なスパムツイートでアカウントを乗っ取られたことがある。

これらを根に持っているかは不明だが、マイニング費用にシビアなビットコインにおいて最大30%の増税という提案は非常におおきな負担となり、米国の全てのビットコインマイニング企業が潰れるといっても過言ではないだろう。

関連記事:【墨汁速報】仮想通貨ライバル企業で潰し合いか?コインベースがBUSDを上場廃止

導入されればビットコインマイニング企業が破産

米国にはビットコインマイニング企業が複数上場を果たしており、マイナーだけでなくマイニングする専用の危機である「ASIC」企業も名前を連ねている。

ビットコイン価格は2万ドル前後を維持するもビットコインのハッシュレート(セキュリティを高める計算力)は過去最高を更新し続けているのが現状だ。

既にFTXグループの倒産により最大手のコア・サイエンティフィック(Core Scientific=$CORZ)など複数が破産しており、ビットコイン価格が上昇するか他のマイナーが撤退をしない限りマイニングを継続できずに破産する可能性が高まっているということになる。

ここにもしバイデン大統領の課税案が組み込まれるとすれば、コストの大半を巨額の電気代で消費してしまうビットコインマイニングにおいて、マイナーはビジネスを継続できないということになるだろう。まさに仮想通貨は規制だけでなく、業界全体が多くの問題に直面している状態となっている。

関連記事:仮想通貨の未来にはバイナンス帝国陥落は必要か?

▼墨汁サロンでは投資家向けに知られていないDeFiやNFTのセキュリティ対策、イーサリアム2.0の仕組みや技術、マージ対応の32ETHステーキングのやり方の解説や検証、テクニカル分析理論、ファンダメンタルなどをより深く解説しています。

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事
デアワイズとホンダがWeb3ゲーム「ライフビヨンド」の乗り物関連ゲームなど共同開発へ
ブロックチェーンゲーム
デアワイズとホンダがWeb3ゲーム「ライフビヨンド」の乗り物関連ゲームなど共同開発へ
アワイズエンタテイメント(Darewise Entertainment)とアニモカ・ブランズ・ジャパン(Animoca Brands Japan)が、本田技研工業株式会社と共同で、Web3ゲーム「ライフビヨンド(Life Beyond)」の交通機関および乗り物関連のゲームプレイを開発することが明らかになった
マイニングプール大手のF2Poolが8周年記念にNFTオークションを開催!収益の一部はカーボンクレジット購入に充当
仮想通貨ニュース
マイニングプール大手のF2Poolが8周年記念にNFTオークションを開催!収益の一部はカーボンクレジット購入に充当
マイニングプール大手のF2poolが8周年を迎え、その記念にNFTアートのオークションを開催することを発表しました。韓国でも著名なアーティストの作品をNFT化したものが販売され、収益の一部は地球温暖化対策としてカーボンクレジットの購入に充てられます。
【墨汁速報】FTX破綻直後のハッキングで盗まれた仮想通貨の一部を司法省が凍結に成功
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】FTX破綻直後のハッキングで盗まれた仮想通貨の一部を司法省が凍結に成功
11月に破綻した元世界最大手の仮想通貨取引所FTXは、米国破産法適応となるチャプターイレブンの申請をした同日に約500億円の仮想通貨のハッキング被害を受けた。リーク報道によるとFTXから盗まれた仮想通貨のうち一部を米司法省が凍結することができたという。