広告代理店のモメンタム・ワールドワイド(Momentum Worldwide)は7月8日、メタバースに関する調査結果を発表した。このレポートでは、80%の人が現実の生活よりもメタバースの方がより開放的でいろいろな人が参加できる空間だと感じているということが分かった。
メタバースはありのままの自分を受け入れてくれる
今回の調査は、カナダや日本、中東・北アフリカ地域、メキシコ、スペイン、英国、米国の4,500名の参加者を対象に実施した。その結果、80%の人がメタバースはより包括的な場所であると感じているということが明らかになっている。また85%の人が、自分の外見を自由に変えられることに好感を抱いており、79%の人が、メタバース内の友人たちは自分の外見ではなくありのままの自分を受け入れてくれると回答している。
普及が進むメタバース
モメンタム・ワールドワイドのジェイソン・アラン・スナイダー(Jason Alan Snyder)最高技術責任者は、「メタバースは、複合技術の組み合わせによる革新的な技術だ。最近まで、メタバース体験を形成する複合技術は、導入や消費にコストがかかるため実用的ではなかった。これらの技術の組み合わせが進み、導入コストが削減されたことで、メタバース体験が広く利用できるようになったため、消費者の間でも普及が進んでいる」と話している。
また同氏は、「ブランド側もメタバースの採用を進めている。今、私たちは、参入障壁を取り除きながら、メタバースでの人々の行動と感情を研究している。特に興味深いのは、アイデンティティとパーソナリティの関係です」ともコメントしている。
さらに同氏は、「ブランドは、アイデンティティとパーソナリティは異なるものであり、常に連動しているわけではないことを学びつつある。消費者がメタバースに何を求めているのか、幸福を満たし、逃避を見つけ、包容力を求める彼らの行動や動機を理解することは、ブランドや企業がどう振る舞うべきかを導くために不可欠だ。新しいチャンスは、ブランドがメタバースにおけるアイデンティティとパーソナリティの間の摩擦をナビゲートするのを助けることだ」とコメントしている。
参考
・80% of people feel more included in the metaverse than in real life
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