今回はムーンリバー(Moonriver:MOVR)について、概要とステーキングの方法を紹介します。
保有しているMOVRをステーキングしておくと、ステーキングに参加した報酬としてMOVRが獲得できるため、長期的に保有したい場合は何もせずにウォレットで保管しておくよりも資産を有効にホールドし続けることができます。
ムーンリバー(MOVR)とは?
ムーンリバーはポルカドット(Polkadot)の実験的なネットワーク版であるクサマ(Kusama)と繋がるネットワークで、MOVRはそのネットワーク上にあるユーティリティトークンです。
似ている名前のネットワークにムーンビームがありますが、ムーンリバーはPolkadotと繋がっているムーンビームの実験版ネットワークのような位置づけで、コミュニティによってリードされているプロジェクトです。
ムーンリバーは分散型スマートコントラクトプラットフォームで、MOVRトークンはプラットフォームを稼働させるために使われるものです。具体的には、ネットワーク上でのガス代、ブロックを生成するコレーター(Collator)へのインセンティブとしてのステーキング報酬、オンチェーンガバナンスなどで必要となります。
初期発行量は1000万MOVEで、年間5%のインフレがターゲットとなっており、トークンの供給に上限は設けられていません。5%のインフレーションのうち1%はバリデータへのインセンティブ、1.5%はパラチェーンボンド資金に、2.5%はMOVRをステーキングしているユーザーに充てられます。
トランザクションのガス代に使用されたMOVRのうち80%はバーンされ供給量を減らす圧となり、残りの20%はオンチェーントレジャリーに充てられ、この資金はオンチェーンガバナンスによってどのネットワークに貢献するプロジェクトに付与するか決められます。
ムーンリバーについてもっと知るにはこちら
・Moonriver (MOVR) Token
・Moonriver Solidity Smart Contracts on Kusama
ムーンリバーのステーキング方法
MOVRをステーキングする方法は一つではありませんが、今回はメタマスクからステークフィッシュ(stakefish)というバリデータのサービスを使ってステーキングに参加する方法を紹介します。
まずはステークフィッシュのウェブサイト上にあるムーンリバーのステーキングページにアクセスし、緑のステーキングボタンを押します。
初めての方だと下記のような画面が出てくるかもしれません。内容を読みながら下までスクロールすると、「Accept」ボタンが出てくるのでクリックします。
メタマスクからムーンリバーネットワークが使えるようにします。
準備ができたらステーキングしたいMOVRをウォレットに送金してください。
送金が完了したら、ページを更新して「Collator」を選択します。
ここで一覧が出てくるので、一旦ステークフィッシュのページに戻ってアドレスをコピーしてステークフィッシュのアドレスを探します。
最低5MOVRからステーキングが可能です、ステーキングしたい値を入力してください。
ノミネートボタンを押し、メタマスクで「Confirm(承認)」ボタンを押したらステーキング完了です。
ムーンリバーではバリデーターのことを「コレーター」といい、バリデータに自分の持っているトークンをデリゲートすることを「ノミネート」といいます。デリゲートの解除はいつでも行うことができます。
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この記事はstakefishからコンテンツ協力を得て提供しています。stakefishは暗号資産ユーザー向けのステーキングサービスを提供しています。Ethereumをはじめとした様々なノード運用の実績を元にサービスを提供しており、ユーザーは秘密鍵を渡すことなくステーキングができます。stakefishによるステーキングサービスの詳細を知りたい方は是非下記のリンクをご参照ください。