「ブロックチェーンの利用、ゲーム分野が51%を占める」ダップレーダーが発表

分散型アプリ(DApps)の分析などを行っているダップレーダー(DappRadar)は9月1日、2022年8月期のブロックチェーン産業のレポートを公開した。この中で同社は、ブロックチェーン利用に関してゲーム分野の利用は依然として51%を占めていることを明らかにしている。

毎日約980億円のトランザクションが行われている

ダップ・レーダーは、今回のレポートの中で、ブロックチェーン技術を利用しているゲームについても言及している。同レポートによると、ゲーム分野では毎日847,230のユニーク・アクティブ・ウォレット(UAW)と6億9,800万ドル(約980億円)のトランザクションがあるという。このような状況に対し同社は、ゲームブロックチェーン技術をWeb3の新興の有望産業の1つと見なしている。さらに同社によると、メタバースやブロックチェーンベースのゲーム事業への投資も増え続けているとのことだ。

今回のレポートには、2022年7月と2022年8月におけるDeFiとゲーム産業のUAWの市場占有率の比較グラフも掲載している。このグラフによると、2022年7月段階でのDeFiのUAWが26%であるのに対し、ゲームのUAWは57%となっている。2022年8月段階での産業UAWの比較では、DeFiが29%であるのに対し、ゲームが51%だった。同社は、このような結果になったことについて、「ゲームのUAWが前月比57.30%から50.51%に減少したとしても、このセクターにとって良い指標を示している」とコメントしている。

将来は明るいと考えることが重要

ダップ・レーダーは、2022年8月の仮想通貨全体の動向について、「経済成長が堅調で金利が低く、経済情勢にショックがないとき、仮想通貨は最も強いリターンを示し、他の資産クラスから最も独立した存在となっている。しかし、世界経済の情勢が不透明でハッキングなどによって失われる資金も多く、今回のトルネードキャッシュ(Tornade Cash)の制裁による影響もあり、次の情勢の中でWeb3業界は今年、大きな弱さを見せている」と評している。

加えて同社は、「仮想通貨の歴史は浅く、主要通貨の歴史は10年程度であり、仮想通貨産業は毎年大きく発展しているため、将来は明るいと想定してもよさそうだ」との見解も示している。

参考
・DappRadar Blockchain Industry Report – August 2022

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