【墨汁速報】破産の米ブロックファイ 条件付きの仮想通貨引出し許可の申立てを申請

FTXグループ破綻により破産してチャプターイレブンを申請した仮想通貨レンディング最大手のブロックファイ(BlockFi)は12月20日、ブロックファイウォレット(BlockFi Wallet)に保管されていたビットコインやイーサリアム、ステーブルコインなどの仮想通貨の引き出し許可を求める申立てを破産裁判所に提出した。

一方で出金対象者の条件を追加し約909億円相当の出金対象者を無効にし、債権者となる見解を同時に示している。

関連記事:【墨汁速報】最大手仮想通貨レンディング「ブロックファイ」破産 FTX破綻の連鎖倒産が起きる

ブロックファイウォレットの出金許可を申立て

FTXグループの破産に伴う連鎖倒産した最大手仮想通貨レンディングのブロックファイ(BlockFi)は20日、「出金停止を告知した2022年11月10日 20:15PM ET以前にブロックファイウォレットに保管されていた仮想通貨の引出しを提案」する申立てを申請。

日本時間では11月11日10:15AMとなり、ブロックファイウォレットは利用規約により「所有者はユーザーであり、金利が付与されるBIA(BlockFi Interest Account)に送金しない限り貸付や売却を行わない」と明記されていた。

関連記事:【墨汁速報】仮想通貨最大手ブローカレッジ「ジェネシス」破産の可能性を警告 FTX破産の連鎖倒産か?

条件付きの仮想通貨引出し提案

ブロックファイの破産申請は11月28日に行われたものの、申立てによると公式Twitterで出金停止を発表した11月11日10:15AM以降に出金申請をすることができたという。同社は公式発表に伴い全ての機能を停止したと主張しており、約8日間にかけてBIAからのウォレットへの送金や公式ブロックファイアプリを含む出金機能の停止に時間を要したため、これらを無効にして修正することも同時に提案している。

11日の出金停止の公式発表から公式サイトやスマートフォンアプリから出金申請された総額は約512億円、さらに金利が付与されるBIAからブロックファイウォレットへの送金が397億円されており、合計で909億円が破産財団に属して債権者となるということになる。

ブロックファイ引出しはいつになる?

ブロックファイと破産裁判所は破産後2度目の公聴会(Secound Day Hearing)を現地時間2023年1月9日に予定しており、ブロックファイウォレットユーザーの引出し許可は同日以降となるとみられる。

仮想通貨レンディング企業で同様に破産してチャプターイレブンを申請したボイジャーデジタル(Voyager Digital)も似たような境遇を持ち、顧客名義で信託銀行に預金されていたドルの出金を申立てし、約1ヶ月後に出金が開始された。上記でみた送金や出金申請の無効と修正、仮想通貨の出金再開は早くても2023年2月以降と予想される。

関連記事:FTXの破産はどこまで仮想通貨に影響する?連鎖倒産の経緯と今後

▼墨汁サロンでは投資家向けにチャプターイレブンやブロックファイの再建の最新情報、知られていないDeFiやNFTのセキュリティ対策、イーサリアム2.0の仕組みや技術、マージ対応の32ETHステーキングのやり方の解説や検証、テクニカル分析理論、ファンダメンタルなどをより深く解説しています。

墨汁バナー

墨汁うまいと学ぶ仮想通貨の世界

おすすめの記事
【墨汁速報】ETF最大手ブラックロック(BLK) コインベースと提携しビットコインETF申請へ=リーク
仮想通貨ニュース
【墨汁速報】ETF最大手ブラックロック(BLK) コインベースと提携しビットコインETF申請へ=リーク
ETFジャイアントのブラックロック(BLK)がコインベースと提携してビットコイン現物を運用するETFの申請間近だという。同社は仮想通貨に関連するETFを2022年にすでにローンチしており、ビットコイン先物をベースとしたETFは2021年に承認され米国市場において複数のファンドが提供している。