【墨汁速報】最大手仮想通貨ファンドGrayscale ビットコインETF上場を画策か

世界最大手の仮想通貨ファンドのグレースケール(Grayscale)は、ETF関連の求人募集を開始。同社はビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)などの仮想通貨ファンドを運用しており、運用資産額は421億ドル(約4兆5780億円)にも上る。

Grayscale ETF関連求人

Grayscaleによると、ETFコンプライアンス責任者やETF発行と償還のスペシャリスト、ETFファイナンシャルリポートマネージャーなどを含む9つの求人を募集している。

ETFとはExchange Traded Fundの略で、ファンドが発行する証券を取引所に上場し、誰でも自由に売買できるというものだ。ビットコインETFが上場されることで、誰でも間接的にビットコインに投資する事ができ、大口投資家や機関投資家の受け皿になるため期待されている。

GrayscaleはビットコイントラストのGBTC、イーサリアムトラストのETHEなど仮想通貨ファンドを複数運用しており、これらはOTCで取引されているため、ETFと異なって制約があるという難点がある。

Grayscaleの目標

Grayscaleは2019年にビットコイン価格をトラックする「ビットコイントラスト」をSECの報告会社として申請して登録。2020年にはイーサリアムトラストが続いてSEC報告会社となっている。

ウィンクルボス兄弟や、VanEckのようにビットコインETFを直接上場認可を得ようとする動きと異なり、外堀から埋めていくというオーソドックスなスタイルであると言えるだろう。これらの動きから将来的なETF上場を目指していると見られていたが、今回のETF関連求人で米国における初のビットコインETFとそれに続くイーサリアムETFの上場を目指していることが分かるだろう。

カナダでは今年ビットコインETFが上場されており、その他にもビットコインETPなどが既に存在しているが、米国機関投資家は世界の金融においても非常に重要な潜在的投資家であるため、これらのETFが米国で実現すると比較にならないほどの市場影響を与えることになるだろう。


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