ソラナの革新的技術がNFTを変える、スケーラビリティとコストを改善

ソラナ(SOL)は仮想通貨界において、イーサリアム(ETH)キラーとして知られるブロックチェーンです。しかしFTXに関わる一連の問題で、評判の一部に傷がつきました。その名誉を挽回すべく、ソラナは革新的な新技術「State Compression(ステート・コンプレッション)」を発表しました。

この技術は、多くのクリエイターやユーザーの障害になっていた、NFT(非代替性トークン)の発行コストを下げる狙いで開発されました。NFTの生成と取引コストを減らすことで、「State Compression」はNFT市場に新たな可能性を拓き、より多くの人々の参入を可能にするでしょう。

「State Compression」の仕組みと強み

これまでブロックチェーン上のデータは、非圧縮フォーマットのため多くのスペースが必要で高コストでした。しかしソラナの「State Compression」は、データ保存に必要なストレージを大幅に節約できます。「State Compression」はデータを圧縮形式で保存するため、より効率的で経済的なブロックチェーン生成が可能になるのです。

保存のコスト削減に加えて、「State Compression」はブロックチェーン全体の効率化も可能にします。データを圧縮することにより、処理工程が容易で高速になり、トランザクションを実行する時間と資源まで圧縮できます。結果的にブロックチェーン全体の処理速度とスケーラビリティが向上し、dApps(分散型アプリ)の構築に最適なプラットフォームを提供できます。

NFT市場の成長因子

「State Compression」がNFT市場に与えるインパクトは非常に大きく、中でもNFT生成のコストと複雑さの問題解消にはかなり期待ができます。その最大の特徴は圧縮型NFTで、一般的なNFTよりも低コストでの発行や保管が可能です。

ソラナの発表によると、圧縮型NFTはブロックチェーン上にデータを圧縮して生成され、保存スペースを劇的に節減できます。クリエイターやユーザーにとっては、NFT市場への参入がずっと身近になるでしょう。

圧縮型NFTは市場でのゲームチェンジャーになる可能性があり、ディベロッパーは「State Compression」によって、一般的なNFTのごく一部分のコストでNFTの生成や取引ができます。

例えば現在100万のNFTを発行すると、イーサリアムでは約3,360万ドル(約44億2,200万円)のコストがかかりますが、State Compressionではわずか113ドル(約14,870円)です。この技術が確立すれば、NFT市場は一段と大きく成長するでしょう。

現在のソラナ・トークンの動き

ソラナ(SOL)は、4月に入って1度21ドル(約2,764円)ラインを突破しましたが、24時間で1.2%下落して現在20.6ドル程度で推移しています。
直近のレジスタンスラインは21.32ドルで、これを超えると強気トレンドに入り、1月に記録した27ドルの年間最高値に迫る可能性があります。

一方のサポートラインは20.69ドルで、直近24時間の値下がりの中で堅調を維持しています。このラインで持ちこたえられれば、ソラナは強気トレンドを取り戻し、数日中に値上がりする可能性があるでしょう。

参考
Solana’s New Innovation Paves The Way For Affordable NFTs

【こんな記事も読まれています】
「2023年第1四半期のNFT取引額は約6,200億円」ダップレーダーがレポート公開
ポリゴンラボとイミュータブルが提携、ゲーム専用「イミュータブルzkEVM」発表
ビザとフォールドがビットコイン報酬プログラムの拡大計画を発表

おすすめの記事