「2023年第1四半期のNFT取引額は約6,200億円」ダップレーダーがレポート公開

分散型アプリケーション(Dapps)やNFTなどの分析を行っているダップレーダー(DappRadar)は3月30日、2023年第1四半期のDapps業界レポートを公開した。

DeFiの預かり資産額は前四半期から37.44%増加

2023年第1四半期において、分散型アプリケーションに接続する1日あたりのユニークアクティブウォレット数(dUAW)は、前四半期に比べて9.7%減少した。また、ブロックチェーンゲームについては、第1四半期の平均dUAWは791,474で、前四半期から8.58%減少している。しかし、dappsの分野全体の45.6%を占める割合を維持しています。一方、DeFiの2023年第1四半期の平均dUAWは 399,522で、前四半期から14.73%減少しました。

またダップレーダーは、2023年第1四半期に注目を集めた分野として、DeFiセクターを挙げている。DeFiの預かり資産額(TVL)は、833億ドル(約11兆1,000億円)となり、前四半期から37.44%増加している。この数字に対し同社は、分散型金融への関心が高まっているという見解を示している。

イーサリアムNFTの取引量は約5,450億円

同レポートのNFTに関する項目では、2023年第1四半期のNFT販売数は前四半期比で8.56%増の1940万件で、取引額では47億ドル(約6,200億円)に達していたことを明らかにしている。

また使用しているブロックチェーンごとに見ると、3月のNFT市場における市場シェアでは、イーサリアム(ETH)が89.5%を示している。取引量で見ると、2023年第1四半期は2022年第4四半期と比較して、245.43%増加して41億ドル(約5,450億円)となった。

さらにダップレーダーは、2023年第1四半期に特徴的なブロックチェーンとして、ソラナ(Sol)とポリゴン(MATIC)を挙げている。ソラナのNFT取引量は、前四半期から4.55%増加し2億4,200万ドル(約322億円)となった。一方、ポリゴンは、3月の取引高が前月比24.2%減となったが、2,980万ドル(約40億円)となっている。四半期ごとのデータを確認すると、2023年第1四半期は前四半期から125.04%増加の8500万ドル(約113億円)の取引高を記録した。

このような状況について、ダップレーダーは、2023年の残りの期間、仮想通貨の世界ではイノベーションと継続的な成長が期待されるとまとめている。

参考
・NFT Marketplace War Doubles Trading Volume in First Quarter

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