初心者でもできる痛ネイルのやり方は?おすすめグッズや対応できるサロンなども解説

一般的なデザインのネイルアートではなく、サブカルチャーの文化が広く浸透してきたことにより、アニメや漫画、ゲームの登場人物やファンシーキャラクターなどを爪にデコレーションする「痛ネイル」に興味を持つ人も少なくはないでしょう。

ただ、爪のような小さな空間に造詣の深いキャラクターを模写することは難しいと感じるかもしれません。
キャラクター自体を書き込むのではなくとも、そのモチーフやイメージから色分けしたり、パターンを書き込んだりするにも、慣れが必要です。

では、「プロのネイリストに依頼するのはどうか?」と考えるかもしれませんが、著作権や商標権の関係上、営利目的であるネイルサロンで対応することは違法に当たる可能性が非常に高いです。
中にはライセンスをきちんと取得し、イメージネイルのつけ爪を購入することができるネイルサロンもあるため、よりクオリティの高い痛ネイルを施したいのであれば、このような店舗を使うのが良いでしょう。

以上のことから、基本的に痛ネイルは自力で行うことになります。

本記事では初心者でも痛ネイルができる簡単なやり方から、凝りたい人の手助けにもなるよう、ライセンスを取得しているネイルサロンをいくつか紹介していきます。

痛ネイルの種類

痛ネイルには主に「イラストネイル」「3Dネイル」「イメージネイル」の3種類があります。

イラストネイルは名称の通り、爪にキャラクターイラストを描くもの、3Dネイルはアクリル素材を用いて絵を立体的に仕上げるもの、イメージネイルはイラスト自体を描かずに色や模様でキャラクターイメージを表現するものとして分けることができます。

現在では3Dネイル用のアクリル素材は100均ショップで購入可能なため、どの種類のネイルでも自作することは可能です。
ただ、初心者であれば、後述する方法が簡単なため、「イラストネイル」か「イメージネイル」から始めるのをおすすめします。

痛ネイルのやり方

初心者でもできる痛ネイルのやり方としては、次のような方法があります。

  1. 転写シートにプリントして貼り付ける
  2. ネイルシール作成機能のあるプリンターを使う
  3. ネイルプリンターで直接爪に印刷する

基本的にはプリンター(印刷機)が必要となりますが、それぞれの方法でどのようなプリンターが必要になるのかが異なり、価格も変わってきます。
利用頻度を踏まえて、どの方法で進めるのかを考えるようにしてください。

では、それぞれの方法について、詳しく解説していきます。

転写シートにプリントしたものを貼り付ける

最も安価で手軽なのは、転写シートにイラストを印刷し、それを貼り付ける方法になります。
通常、転写シートは布や金属に印刷したデザインを貼り付けるのに使われることが多いですが、タトゥーシールのように肌を対象として転写できるものもあります。

手順としては、転写シートに痛ネイルで使いたいイラストを印刷して爪に貼り付けるだけです。
転写ができたら、はがれないようにトップコートで表面をカバーするようにしておきましょう。

下地に色を塗った上に貼り付けて、そのあとに転写された絵をなぞるようにしていけば、クオリティの高い痛ネイルを作ることも可能です。
このようにアレンジしやすいのも転写シートを使うメリットになります。

必要なプリンターも「名刺サイズ」もしくは「はがきサイズ」の印刷が可能であれば良いので、3,000~5,000円程度のプリンターで問題ありません。

難点としては、貼り付け作業中に絵がずれてしまうことが多いです。
転写シールは5枚1組で1,000円程度と安く、またデータがあれば何枚でも作ることができるので、失敗しても簡単にやり直せますが、作業が少し面倒に感じるかもしれません。

ネイルシール作成機能のあるプリンターを使う

プリンターの中には「ネイルシール作成機能」があるものも存在します。
転写シートの場合はイラストのみを印刷するだけですが、ネイルシールとして爪全体のものを作れば、ズレや作業の手間なく、貼り付けることが可能です。

また、専用アプリによるデザイン編集が可能なプリンターであれば、より爪に合った正確なデザインを作ることもできるでしょう。

デメリットとしては、より高価なプリンターの購入が必要となることやシールであるために水に弱いことが挙げられます。
作成機能のあるプリンター本体の価格は1万円~3万円が相場となっており、その他にインクなどのランニングコストがかかるため、ある程度頻繁に使う人でなければコスパが悪く感じるでしょう。

また、トップコートである程度保護するにしても水や熱に弱く、剥がれたり浮いてしまったりということは少なくありません。
ネイルシールによる痛ネイルを作るのであれば、取り外しができるよう、ネイルチップ(つけ爪)での作成がおすすめです。

ネイルプリンターで直接爪に印刷する

これまでの方法ではシールなどで爪に貼り付ける方法でしたが、ネイルへ直接印刷できる「ネイルプリンター」というものもあります。
デザインを登録したら、爪をネイルプリンターの印刷口に載せて開始するだけで印刷されるので、最も手軽にできる方法です。

写真データなどの画像を登録することも可能なので、自身でデザインを作らなくても、無料配布されているイラストを使うこともできます。
また、一部には3Dネイルが自動でできるプリンターもあります。

ただ、ネイルプリンターはほぼ業務用のものしかなく、値段が非常に高価です。
安いもので3万円程度、その他多くは10万円以上の価格帯となっています。

また、インクカートリッジも専用のものとなっているので、交換する度に1~2万円ほどの費用が発生します。

ネイルサロンに通うことを考えれば、10~20回ほど通うのと同じくらいの金額にはなりますが、元を取るためにはそこまで頻繁に使う必要があります。
中にはレンタルできるネイルプリンターもあるため、もし使用したい場合にはレンタルサービスの利用をおすすめします。

なお、おもちゃメーカーが販売しているネイルプリンターは1万円を切る価格のものもありますが、限られたデザインしか使えず、痛ネイルには適していないので、注意してください。

ネイルサロンでの痛ネイル施術はどうしてNGなのか

ネイルサロンの中には、キャラクターを爪に模写してくれたり、オーダーメイドの素材で3Dネイルを施してくれるサービスを提供しているところもあります。
ただ、これは著作権または商標権の観点から見ると黙認されているだけと考えられます。

アニメや漫画に登場するキャラクターの著作権はあくまで原作者にあり、またキャラクター自体が商品として登録されている場合は商標権の問題もあります。

そのため、顧客から代金をもらって、「キャラクター自体を模写する」または「キャラクターの名前やイメージを謳って二次創作的なデザインする」というネイルサロンの行為は営利目的であり、本来であればNGです。

もし痛ネイルをしてもらったネイルサロンが訴えられてしまうと、今後そのお店で施術してもらうことは難しい・もしくは二度とできなくなる可能性もあります。
自分で施術して楽しむだけの「私的利用」であれば、法的には問題ないため、基本的には自身で行えるようになっておいた方が得策です。

ネイルサロンで痛ネイルをしてもらいたいと考えるのであれば、キャラクターを書いてもらうのではなく、色や模様程度のイメージネイルに留めるようにした方が良いでしょう。

なお、版権元からきちんとライセンスを取得したうえで、キャラクターのデザインを用いたネイルチップなどを販売しているところもあります。
キャラクター自体が描かれてはいないイメージネイルの販売が多いですが、デザイン性で言えば非常に高いものであるため、よりこだわりたいと考えるのであれば、このようなお店も活用するのも良いと思われます。

痛ネイルに役立つグッズ・サロンをピックアップ!

最後に痛ネイルをするにあたって、役立つグッズや正式にライセンスを取得しているネイルサロンなどを紹介していきたいと思います。

痛ネイルを始める際にどのようなものが必要なのか、どんなものがあるのかを知る参考にしてみてください。

エレコム「タトゥーシール」

タトゥーシールとなっていますが、ネイルシールとしても利用可能で、痛ネイルをする人に人気のシールとなっています。
シール自体は透明なので、下地に色やデザインを載せて使うことになります。

また専用のソフト「らくちんプリント」を使えば、自由にデザインすることも可能で、スマホアプリもあるのでパソコンを操作せずにデザインを作ることもできます。

注意点として、小さなサイズに印刷することになるため、細かすぎるデザインは綺麗に印刷されないこともあります。
キャラクターイラストの場合は髪の毛や輪郭などの線がぼやけてしまう恐れもあるため、注意するようにしましょう。

家庭用ネイルプリンター「プリネイル(PriNail)」

ネイルプリンターの多くは業務用となっていますが、「プリネイル(PriNail)」は自宅でもサロンと同様のネイルができるように開発されたプリンターとなっています。
体価格が3万円前後と決して安くはないですが、ネイルサロンに1回通うだけでも1万円程度はかかってしまうため、コスパとしては悪くないと思われます。

プリセットされたデザインのほか、画像データを取り込むこともできるため、アニメや漫画の1シーンを切り取って印刷することも可能です。

特殊な機器であるため、専用カートリッジを購入することになるのはやむを得ないと思われますが、印刷するための「プリコート」も専用のものが必要となるため、ランニングコストは多少高めになることは理解しておいてください。

秋葉原ネイルサロン「あゆみーの」

こちらはアニメやゲーム関連のさまざまなライセンスを正式に取得しているネイルサロンとなっています。
数多くのテレビ出演や口コミもあり、一時話題となりました。

もし自身の爪にネイルができない場合でも、ネイルチップをオーダーメイドしてくれるサービスもあります。
そのほか、コラボネイルや関連グッズを販売しており、痛ネイルをするのであれば、覚えておきたいネイルサロンでしょう。

なお、完全予約制となっているため、あらかじめ電話やメールでの予約を済ませておく必要があります。
また、ライセンス外の痛ネイルを施術することは基本的に不可能であるため、自身の好きなタイトルが対応されているかどうかは公式サイトでチェックしておいてください。

痛ネイルでより有意義な「推し活」を!

爪に細かな絵や装飾を施すために、痛ネイルをしようと思っても難しいというイメージがあったかもしれません。
特に「絵を描く」ということに高いハードルを感じていた人も少なくないのではないでしょうか?

しかし、今回ご紹介した方法であれば、そこまで難しくはありません。
お金はかかってしまいますが、元の画像を取り込んで行えるネイルシール作成やネイルプリンターは特に簡単な方法になります。

さらにアクリル素材を載せて3Dネイルにしたり、より色や模様を加えてオリジナルの痛ネイルにしたりとアレンジ方法も数多くあります。

ネイルサロンに依頼することは著作権等の問題があるためにおすすめすることはできませんが、自分ですることができれば、よりこだわった痛ネイルに仕上げることができるでしょう。

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