2021年の暗号資産マーケットは全体的に大盛り上がりでしたが、その中でもソラナ(Solana)は特に注目を集めた暗号資産の一つです。今回はそんなSolanaの1年間を振り返ります。
目次
SOLの価格
今年の1月1日には156円だったSOLが、12月末には23,000円前後を推移するまでに成長しました。早くからSOLを持ってホールドし続けた人にとっては非常に報われた1年だったのではないでしょうか。
Solana DeFiハッカソン
2月に今年1回目のハッカソンが開催され、Solanaエコシステムで91の新しいプロジェクトが生まれました。今ではSolanaユーザーに広く知られているクロスマージン取引プラットフォームの「Mango Markets」、アメリカンスタイルのオプションPsyOptionsなどもこのハッカソンから誕生しています。
Solanaバリデータコミュニティでは、ネットワークの安全性を高めるためにステーキングし報酬を得ることができるようになりました。
ユーザーフレンドリーなプロジェクトも続々
春にはIDOプラットフォーム、DEX(分散型金融)として人気のRaydiumや初心者にやさしいUXのDEX Orcaがリリースされました。
そして使いやすいウォレットPhantomのベータ版もリリースされています。
また、Solana上のUSDTとUSDCの総額は4月20日に10億ドル(約1150億円)を突破しています。
ソラナシーズンハッカソン
5月に開催された今年2回目のハッカソン、ソラナシーズンでは326の新しいプロジェクトが生まれています。
DeFiオプションプラットフォーム「Zeta」、分散型レンディングプロトコル「Solend」、DeFiをゲーム化したマルチチェーン農業シミュレーション「DeFiLand」などが注目を浴びました。
Solanaの夏
ソラナシーズンの次はSolanaの夏です。DeFiだけではなくNFTの波に乗って、Solanaでもさまざまな出来事がありました。
ロラパルーザという音楽フェスで、参加者が1991年のロラパルーザのポスターの1点物のNFTを手に入れることができるNFTマーケットプレイスがローンチしたり、Degen Ape Academy(ゴリラのNFT)が一瞬で売り切れたり、NFTマーケットプレイスが立ち上がりはじめたりしました。
また、Solanaネットワーク上では、ステークプールが稼動しました。
イグニッションハッカソン
ソラナが2021年8月から10月にかけて開催した今年3回目のハッカソン「IGNITION(イグニション:ロケット点火という意味)」には、約6,000人が参加し最終的に568のプロジェクトが提出されています。
マイクロソフトやJump Crypto、スターンダード・チャータード、Forte、Metaplexなどの大手企業がスポンサーについて、最大500万ドル(約5億7,000万円)の賞金とシードファンディングを提供しています。
ポルトガルでのカンファレンス
Solana初のカンファレンスとなる「Breakpoint」が11月にリスボンで開催。Reddit創業者の一人であるアレクシス・オハニアン氏から1億ドルの分散型ソーシャルコミュニティ構築のためのファンドが発表されるなど、コミュニティが集まるだけでなく大きな発表もいくつか行われました。
年末、有名人たちもSolanaエコシステムへ
Twitchの共同設立者であるJustin KanがNFTマーケットプレイスを立ち上げたり、マイケル・ジョーダンとその息子が「Heir」コミュニティ・プラットフォームを立ち上げたりしています。
さて、来年以降のSolanaとエコシステムはどのような動きになるのでしょうか。さらに分散化に向かい、新しいプロジェクトが誕生するといいですね。