ビットコイン(BTC)の急落で価格が数年前のレベルに下がり、ようやく280万円前後を維持している今、グーグルで「bitcoin」という単語の検索数がここ12ヵ月で最高のレベルにまで上昇しています。
これは投資家が何らかの答えを見つけようとしているのか、それともこれから投資を狙っている新参者が、価格下落に触発されてビットコインの知識を集めているのでしょうか?
「ビットコイン」検索数が2022年最高値を記録
価格面に関して投資家の視点からすると、ビットコインのパフォーマンスは極めて低調であり、主要メディアでは繰り返しビットコインの終焉が報じられているにもかかわらず、その他の基準ではビットコインは好調なようです。
実際にグーグルのデータを見ると、アメリカの6月における「bitcoin」の検索数は2021~2022年を通じて最多となっています。これはビットコインの歴史を通しても、過去第3位に高い数字です。ビットコインが700万円を記録した2021年4月の検索数が過去第2位で、当時の史上最高値となる230万円の値を付けた2017年12月が過去第1位の記録です。まだほとんどの人が暗号資産(仮想通貨)の存在を知らなかった時代で、ビットコインが何なのかに注目が集まったからでしょう。
検索数を押し上げた原因は価格の急落
現在の状況は2017年とは異なり、人々はビットコインについて知っているか、少なくとも聞いたことがあるはずです。彼らは過去にも現在の価格帯で推移していたことを知っており、それが投資家に多大な恐怖を与えていることも知っています。
パニック状態で検索している人々とは対照的に、まだ仮想通貨投資をためらっていた日和見主義者たちが、今のタイミングが投資を始めるチャンスととらえたことで、この検索数の上昇がおこっているとしたらどうでしょうか?一方で不安に駆られた人々は、「bitcoin is dead(ビットコインは死んだ)」で検索しているとしたら。
「bitcoin」の検索数が急増していることに加えて、取引高も2021年の中期以降で最も大きな伸びを見せています。取引高は投資家が投資を諦めて、その結果底値が見えた時に最大を示す傾向があります。取引高の増加は、予想を上回る量の通貨が取引されていることを示すのです。
取引高の増加はトレンドが強まる時期も教えてくれることから、ビットコインにはまだあらゆる可能性があることも示しています。売られたすべての仮想通貨には買い手が付き、その中の誰かがその時の価格で買うでしょう。取引高は分析が簡単で、そこから重要な予測情報を引き出すことができます。今回のグーグルサーチの傾向は、いったい我々に何を教えてくれるのでしょうか。
参考
・Bitcoin Selloff Sends Google Trends Search Term To New 2022 Record
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