たむらけんじ インタビュー:仮想通貨・ブロックチェーンへの想いとは?

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仮想通貨 たむらけんじ

たむらけんじ氏
出身が大阪府阪南市。1973年5月4日生まれ。1992年NSC大阪校11期生でよしもとクリエイティブ・エージェンシー所属。株式会社田村道場の代表取締役社長。人気芸人でもあり敏腕ビジネスマンでもある。

現在のたむらけんじさんの仮想通貨のポートフォリオ内訳を教えてもらえますか?

良く聞かれる質問ですが、一応内緒ですということにしてもらってます。ただ、一番最初に僕が買ったのは2017年のゴールデンウィーク前で、イーサリアムを15万円分買って3,000円くらいの利益が出ました。ですが値動きが緩やか過ぎて、手放した記憶があります。そのあとに「仮想通貨これくるぞ」って思って買ったのが、ネムとリップルで、それは今でも持ってます。知れてる程度ですが買い足したりしますけど売ったことはありません。僕の中ではもう仕込み終わってると思っています。このまま2年間は保持するつもりで、2年後にすごい時がくるのだろうと思っています。握力でいうとリンゴを潰せる全盛期の魁皇(元大関)ぐらいのガチホールドです(笑)。

現在のお仕事のポートフォリオを伺えますか?

基本、昼間は芸人のお仕事をしています。とくにロケが多いのですが、スタジオの場合もあります。平均ですけど19時ぐらいまでですね。遅い時は23時頃までだったりする場合もあります。だいたい、19時には終わっているので、その後は自分の自由時間です。「飲みに行く」、「仮想通貨関係の人と会う」、「焼肉屋のことやる」など自由な時間を過ごしています。大阪は、東京みたいに深夜の収録がないので、夜は比較的自分の好きなように時間を使えています。

炭火焼肉たむら独自通貨のSYTGを発行した理由を教えもらえますか?

たむらけんじ SYTG発行理由

これは、自らの学習と仮想通貨に興味のある方に少しでも触れて頂きたいという想いがあります。何でも学習し理解するためには、触れることが一番大切だと思っています。SYTGは、ポイントとして溜まっていくだけですが、そこで少しでも仮想通貨に触れてもらって、何か感じてもらって、一歩踏み出してもらうみたいなことをしたくて発行しました。僕も一番最初、仮想通貨をやろうと思った時に、とりあえず一回持ってみよう思いました。保持することで自分がどう感じるかということを客観的に見たいというイメージです。

最近、ネム(NEM/XEM)決済を焼肉屋さんで導入してましたが、ネムの魅力は何ですか?

まず、コミュニティが強いということです。もちろんコインの持ってる性能・ポテンシャルも凄いと思っています。炭火焼肉たむらは、ビットコイン(BTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)の決済に対応していましたが、ネム(NEM/XEM)を導入すると言った時の反応の良さが、驚くくらいダントツに良かったです。たくさんのお問合せも頂きましたし、利用というところで見てもダントツでした。ネム(NEM/XEM)を応援する人たちのパワーを感じた出来事でした。

仮想通貨全般の良いところの一つですが、送金速度の速さには注目しています。ネム(NEM/XEM)のカタパルトには大きな期待をしています。良く考えると、今の電子通貨など一瞬で決済が出来ます。仮想通貨も同レベルにならなければ、絶対ダメだと思っています。ビットコイン(BTC)など決済スピードが早く見えますが、トランザクションが実際に承認されたわけではなく、取引所やウォレットがリスクを取って仮決済をしている状況です。そのあたりの問題を解決出来るのがカタパルトだと思っています。

ネム(NEM/XEM)以外で注目している通貨はありますか?

今の世の中、デジタル化が加速し、IOTで色々なものがネットで繋がっていって、すごくスピード感が増してると考えています。その中でなぜ送金だけこんなにアナログで時間かかってるのか?という疑問があります。

その点で注目しているのはリップル(XRP)です。送金の世界という今まで聖域みたいな部分で触れてはいけないところに殴り込んで行っている感じがして、応援したいという気持ちを持っています。

既得権益じゃないですけど、結構今まで世の中でそういうものに守られてる世界があって、そこをどうしても崩せなかった時代があって、それを今このリップルとか含め次の時代に行こうとしてるんじゃないかなと思います。今は、産みの辛さというか苦しさを味わってるんじゃないかなと、この仮想通貨の世界全体に対して僕はそういう風に考えていて、これを乗り越えたらすごく明るい未来が来るんじゃないかなとは思っています。

あとリップル(XRP)は仮想通貨の中でもちょっと異質だと感じています。これは賛否両論ありますが、僕個人の考えだと現時点では中央集権だと思っています。

仮想通貨が非中央集権っていうところにすごく惚れてて、最初大好きで「これ面白いな」と思ったのですが、今ちょっと自分の考え方が変わってきて、ビットコイン含め仮想通貨が全体的に中央集権になってきてしまってる節があるように感じています。でも、これはこれでいいのかなと思いだしています。これは、個人的見解です。

ビットコイン(BTC)も、ビットコインキャッシュ(BCH)に分裂した時点で中央集権だと思っています。あれは、僕にとって残念な出来事でした。最初にできた時から、様々なことが起こって、状況が変わっていくことで、時代にあうものに変化する必要があるのかなと今は思ってます。

ビットコインキャッシュ(BCH)に関しては、何か想いみたいなものはありますか?

たむらけんじ ビットコインキャッシュに関して

僕は、今、規模的にいうと、ビットコインキャッシュが機能性という面でビットコインより優れていると思っています。

これはもう単純でスケールだけの問題です。送金速度が早いとか手数料が安いとかっていう部分は絶対に必要なところだと思います。そこでいくとビットコインは、このままいくと手数料が上がったりとか、送金速度がパンパンになってしまい送金速度が遅くなることを懸念しています。その懸念点をクリアしてるのはビットコインキャッシュかなと思っています。

感情論になりますが、最初ビットコインキャッシュを好きになれませんでした、生まれ方が嫌いでしたので、でも「お前できるよね」みたいな認めざるを得ないものになりました。ビットコインは、今後、仮想通貨・ブロックチェーンの象徴的な存在になったらいいのかなと考えています。仮想通貨の元祖、神様みたいなものですね。

仮想通貨の平等・透明性が高いところが好きとのことですが、逆に不平等とか不透明だと感じたエピソードなどありますか?

今ある通貨・お金って国やマーケットが全てコントロールしてると思っています。マーケットが110円になっていたら110円じゃないですか。国が介入して為替相場を調整することもあります。それって誰が決めてるの?みたいな疑問を持っています。

手数料ビジネスにも少し疑問を持っていて、海外行った場合、円からドルに替える時に手数料取られて、また、ドルから円に替える時に手数料取られてという手数料ビジネスを利用しなければならない今の環境を歯がゆく感じています。世界中の人がビットコインを使えば、今、発生している手数料を大きく下げることが出来ます。

世界には様々な場所で仕事し、違う国ですごく頑張り国に残っている家族に送金してる方も多くいると思います。その大切なお金を送金する際にも手数料を支払う必要があります。もちろん、それを仕事として人が動いてるので、手数料がかかることは仕方がないことですが、それにしても高過ぎると印象を持っています。

ただ、ビットコイン(BTC)の値動きが大きいところが問題だと考えていて、価格が安定化するという前提がないと、実際に利用するというのは難しいのかなという考えもあります。ただ、今の状況を変化させること(仮想通貨が普及すること)で困る人(不利益を生じる人)も出てくると思うので、世の中一つの方向に向かないという節があるのかなと感じています。

一番最初にビットコインが出てきて様々な人が注目しだし、考えだすと、やっぱりいろんなパターン出てきますよね。それがいい部分でもあるし。僕はどっか世界で通貨を統一した方がいいのかなという考えを持っています。

現状であまりにも仮想通貨の種類が多くありすぎる状況です。それもブロックチェーンが優秀すぎるからこんなことなってしまうのだろう思います。だからはっきり言って、世の中に浸透していくためには、手軽に使えて、お金として、今でいう電子マネーみたいな感じで使えるのが一番いいなと考えていて、深く考えれば考えるほど「じゃあ仮想通貨でええやん」という結論に至ります。

ただ、もしブロックチェーンに本当に最悪な欠陥というか、決定的な欠陥が出たと自分が判断した瞬間に僕は、そのときに資産がマイナスだろうがなんだろうが一瞬で仮想通貨は辞めようと思ってます。

仮想通貨だけでなく、投資をする上で気をつけてることはありますか?初心者の方にアドバイスなどお願いします。

まず、その投資する金額は、自分がそのお金が一瞬でなくなった時に、現在の生活になんの支障も与えないお金で投資することです。ここだけは守って欲しいと思っています。例えば、そのお金が無くなったら子供の幼稚園代払えない、誰かにお金借りるなどはNGです。失敗して無くなっても、ご飯も食べれるし、車も乗れる、家のローンも払えるなどの今の生活を維持できる範囲内ということです。

そんなお金はありませんが、無くなってもいいお金ということです。それが本当に一番大切です。あとは投機(お金儲けだけ)にならない、投資をすることです。だから、僕は仮想通貨・ブロックチェーンを勉強して欲しいと思います。その仮想通貨に惚れたのであれば、その仮想通貨の未来に投資をしてください。この仮想通貨がなんか安いからとか、これが10倍いったらすごく儲かるとかの考えで、あまり買わないで欲しいと思います。例え、自分が投資した仮想通貨がうまくいかなかったとしても、知識だけは頭に残るというイメージです。

今のネットで、リップル(XRP)とかネム(NEM/XEM)とかで検索すると、かなりかみ砕いてわかりやすく説明してくれてイメージしやすいWebサイトがたくさんあります。まずは、それ読むところからはじめて、興味が出てきたらホワイトペーパーとか読んでみるところまで行くと良いと思います。まあ、あんまり難しく考えずにやっていただいたほうがいいのではないでしょうか。

たむらけんじさん自身の学習方法を教えてもらえますか?

先ほどと重複するところもありますが、基本的にこの4つです。

・触れる
・本を読む
・ネット
・詳しい人に聞く

セミナーとかは、苦手であまり行かないですが行った方が良いと思います。この仮想通貨買いましょうというようなセミナーには行かない方が良いでしょう。仮想通貨とはなんぞやとか、みんなで勉強しましょうみたいなものは行くべきですね。

例えばブロックチェーンを活用して、こんなサービスがあったらいいなみたいなのはあったりしますか?

ブロックチェーンを利用することで、現在面倒な処理をしていることを簡単にできるという部分があると思います。例えば、契約周りのサービスがあると良いなと思います。

抽象的な表現になりますが、お金借りるとき、家買うときなど、色々な契約書に何回も氏名、住所を書いて押印するということをしなければなりません。1回書けばそれで良いと思っていて、ブロックチェーンを使えば、改ざんも出来ません。今あるものをすごく簡素化出来るようなものがあると良いですね。

日本の業界自主規制とか税金制度に関してどう思われてますか?

たむらけんじ 仮想通貨自主規制に関して

日本は、すごくいい国だと思いますが、真面目で勤勉過ぎるところがあると思っています。もう少し遊びの部分やチャレンジングなところがあっても良いなと感じています。仮想通貨には、すごく明るい未来があると思ってているので、日本は発展させていくポジションに立ったほうがいいと考えてますね。

やはり、規制っていう部分は闇雲に強くしないほうがいいですね。今、金融庁が取引所に入り、業務改善命令などをバンバン出している状態です。それって体(カラダ)でいうと、もう脂肪も何もない状態の人に言ってるんじゃなくて、ちょっとあなた肥満ですよ、あなた怪しい部分ありますよっていう部分に対して言ってると思ってます。その仮想通貨業界自体がまだまだ、未成熟な状態です。なので今のこの立て続けの業務改善命令とか、あまり仮想通貨の知見がない人から見ると仮想通貨は怪しいと思われてしまう可能性がありますが、仮想通貨自体は僕は何も悪いことはないと思ってて、それを取り扱う世界や業界が緩すぎたと感じています。

取り扱う人たちが緩すぎたためインサイダー取引と思われるようなことがあったりして、そんなことは不正の温床になると思います。だからそういうところも意識していかなければなりません。ただ、規制を強め過ぎてしまうとブロックチェーンの良さが失われてしまう可能性もあります。

仮想通貨決済とか導入されてると思うんですけど、炭火焼肉たむらさんの方での利用割合とかはどれくらいですか?

全体の売り上げと比較すると本当に微々たるものです。ただ、炭火焼肉たむらでネム(NEM/XEM)のコミュニティの人たちが集まって食事会してくれたりとか、仮想通貨のオフ会みたいなのをやってくれたりだとかがあり、嬉しく感じます。この間、福岡で行われたネムフェスで食事券を扱ってくれたりなどもありました。まだまだですが、僕はやってよかったなと思っています。

「たむけんがなんかやってるな」とニュースなどにもして頂けるので、仮想通貨の認知度が上がる可能性が高いと思っています。そういう部分でも飲食店でもっと、ビットコイン(BTC)とかビットキャッシュ(BCH)でもネム(NEM/XEM)とかリップル(XRP)とかその辺が使われ出したら僕はいいなと思ってます。「たむけんができてるなら、ウチでもできるんちゃう?」みたいな感じになってくれたらいいなと考えています。

仮想通貨の価格変動に関して、今現在はそんなに興味が無くて、利便性や認知を上げることが、僕の役割の一つみたいに感じていますね。仮想通貨ってこんなに使いやすいんだ!財布忘れても、携帯あったら焼肉食べれる!!みたいな感じですね。

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